フリッパー(1996) 作品情報

ふりっぱー

南フロリダの小さな島コーラル・キー。シカゴ育ちの14歳の少年サンディ(イライジャ・ウッド)は、母親が旅行している夏の間、この島に暮らしている変わり者の伯父、ポーター(ポール・ホーガン)に預けられることになった。反抗期真っ盛りで両親が離婚したばかりのサンディは、父親のようなポーターの態度が気に入らない。そんな時、本土からの密猟者ダーク(ジョナサン・バンクス)が親子のイルカにライフルを発射しているところに出くわしたサンディは、母親を殺された子供のイルカを逃がしてやる。その時から、イルカは度々サンディの前に現れた。サンディはその利口なイルカをフリッパーと名付け、彼らはたちまち仲良くなる。フリッパーを仲立ちに、島一番の美少女キム(ジェシカ・ウェッソン)や、内気だがメカには強い少年マーヴィン(ジェイソン・フックス)という友達もできた。マーヴィンの母親は島で釣り具店を経営する海洋生物学者で、未だ独身のポーターが盛んにモーションをかけているキャシー(チェルシー・フィールド)だった。皆でレストランで食事をしている時、ディックが現れ、そばで泳いでいたフリッパーを網で捕まえてしまう。だが、ポーターはディックの脅しも意に介さず、網を切ってフリッパーを逃がす。サンディはそんな伯父を少し見直した。だが、間もなくバック保安官(アイザック・ヘイズ)がイルカを飼うことは違反だから海に返せと告げ、仕方なくポーターは大海にフリッパーを放った。その日の夕方、サンディとキムはこっそりボートを出し、フリッパーを探しに出る。沖合にフリッパーの姿は見つからなかったが、陽が沈みかけた頃、2人はディックの船がドラム缶のようなものを大量に海に捨てているのを目撃する。数日後、弱り切った姿でフリッパーが戻ってきた。ダイオキシンに汚染した魚を食べたらしい。サンディたちはディックの船に思い当たり、キャシーの手当てで元気を取り戻したフリッパーを中心に、ディックの不正を暴く作戦に乗り出す。やがてフリッパーのくわえたカメラが、海底のドラム缶を映し出した。だが、警備隊に通報しようとしたキャシーの無線を運悪くディックに傍受され、その上、フリッパーは再会した家族と共にどこかに姿を消してしまう。フリッパーを捜しに一人でボートを出したサンディに、ディックが容赦なく襲いかかる。転覆したボートから海に投げ出されたサンディを、島の伝説の巨大な鮫スカーが狙う。その時、フリッパーが現れてスカーと必死に戦い、サンディを救った。サンディは駆けつけたポーターに救出され、スカーも退治された。ディックの悪事も明るみに出て、島には平和が戻った。

「フリッパー(1996)」の解説

青い海を背景に、少年とイルカの友情と成長を描いた冒険物語。日米で好評を博し、2本の劇場用映画も作られた往年のTVドラマ『わんぱくフリッパー』のリメイク。調教を受けた3頭のバンドウイルカの人間顔負けの演技が見どころで、水中撮影の第一人者であるカメラマンのピート・ロマノと『ナショナル・ジオグラフィック』誌や『オムニ』誌で知られる著名な野生生物写真家のボブ・タルボットの協力を得て、美しさと透明感溢れる水中撮影シーンが実現した。監督は「ダリアン」のアラン・シャピロ。製作はジェームズ・J・マクナマラと、コロンビア映画、ユニヴァーサル映画で過去17年間マーケッティング部門で500本以上の作品に係わり、これが初プロデュース作となるペリー・カッツ。エグゼクティヴ・プロデューサーはランス・フール。撮影は「ベートーベン2」のビル・バトラー、音楽はジョエル・マクニーリー、美術はトーマス・A・ウォルシュ、編集はペック・プライアー、衣裳はマシュー・ジェイコブソンが担当。主演は「8月のメモワール」のイライジャ・ウッドと「クロコダイル・ダンディー」のポール・ホーガン。共演は「ラスト・ボーイスカウト」のチェルシー・フィールド、「あなたに降る夢」などで俳優としても活躍するソウル界の大物アイザック・ヘイズほか。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1996年8月3日
キャスト 監督アラン・シャピロ
出演イライジャ・ウッド ポール・ホーガン ジョナサン・バンクス Bill Kelley チェルシー・フィールド ジェイソン・フックス ジェシカ・ウェッソン アイザック・ヘイズ
配給 UIP
制作国 アメリカ(1996)

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最終更新日:2022-07-26 11:04:00

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