デンジャラス・マインド 卒業の日まで 作品情報
でんじゃらすまいんどそつぎょうのひまで
ノースキャロライナのバーモント高校。新任教師のルアン(ミシェル・ファイファー)が受け持ったクラスは、スラム街の劣悪な環境で育った問題児ばかりが集まったところだった。彼女はまず、生徒の気を引こうと、海兵隊で覚えた空手を教えることから始めた。だが、校長からは教育委員会の指導要綱に従うよう忠告された。動詞が何なのかも知らない生徒たちが勉強に興味を持つよう、あの手この手の作戦を展開。問題に正解したらキャンディのご褒美、課題の詩を読みこなせば遊園地に招待、ボブ・ディランの曲『ミスター・タンブリンマン』を教材に使ったりと、何でもやった。学ぶことの楽しさが分かりかけてきた生徒たちも、生活での掟は相変わらずだった。ある日、クラスのリーダー格のエミリオ(ウェイド・ドミンゲス)とラウル(レナリー・サンティアゴ)が派手なケンカ騒ぎを起こし、エミリオは留置され、ラウルは3日間の停学を食らう。ルアンはラウルの家を訪ね、両親に彼がどんなにすばらしい生徒であるかを話すと、ラウルは信頼される喜びに目を輝かせた。しかし、ほかの生徒たちはルアンが警備員にケンカをチクッたと思い込んで非難し、口々に境遇の悪さをグチる。彼女は「犠牲者ぶらないで。自分の生き方を選択しなさい」と叫び、生徒たちはそれに心を動かされる。だが、校長は度重なる忠告を与え、さらにクラスでも優秀なキャリー(ブルックリン・ハリス)が妊娠のため転校を迫られていることを知る。そんな折り、エミリオが恋のもつれから撃たれて死んだ。大きな衝撃を受けたルアンは、学校を去ることを決意し、生徒たちに告げる。だが、戻ってきたキャリーも含めた生徒たちは「先生は俺たちの光だ」と叫び、彼女を必死で引き止めた。彼女は学校に残る道を選択した。
「デンジャラス・マインド 卒業の日まで」の解説
荒廃するアメリカ社会の歪みの中で喘ぐ若者たちに希望を与え、なんとか救おうと孤軍奮闘する女性教師の姿を描いたヒューマン・ドラマ。自らの体験を綴ったルアン・ジョンソンのノンフィクション『ルアン先生にはさからうな』(邦訳・ハヤカワ文庫)を基に、カナダの映画/TV界で活躍するジョン・N・スミスの監督で映画化。製作は「クリムゾン・タイド」のコンビ、ドン・シンプソン(96年1月19日に逝去)とジェリー・ブラックハイマー、エグゼクティヴ・プロデューサーはサンドラ・ラビンスとルーカス・フォスター、撮影はカナダ映画界出身のピエール・ルタルテ、美術はドナルド・グラハム・バード、編集はトム・ロルフがそれぞれ担当。音楽はプリンスのバックバンド〈レボリューションズ〉出身の2人組ユニット、ウェンディ&リサがスコアの作曲と演奏を手がけ、クーリオの『ギャングスタズ・パラダイス』をはじめグランジ、ヒップホップなどの楽曲が全編に流れる。主演は「ウルフ」のミシェル・ファイファー。共演は「クリムゾン・タイド」のジョージ・ズンザ、「天使にラブソングを2」のブルックリン・ハリスほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1996年3月9日 |
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キャスト |
監督:ジョン・N・スミス
原作:ルアン・ジョンソン 出演:ミシェル・ファイファー ジョージ・ズンザ コートニー・B・ヴァンス ロビン・バートレット Beatrice Winde ジョン・ネヴィル Lorraine Toussaint レナリー・サンティアゴ ウェイド・ドミンゲス ブルックリン・ハリス |
配給 | ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン |
制作国 | アメリカ(1995) |
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