サークル・オブ・フレンズ 作品情報
さーくるおぶふれんず
57年。アイルランドの小さな町ノックグレンで育ったベニー(ミニー・ドライヴァー)と、孤児で尼僧たちに育てられたイヴ(ジェラルディン・オラウ)がダブリンの大学に入学した。二人はそこで幼なじみのナン(サフロン・バローズ)と再会、そしてベニーは医学部の学生でラグビー選手のジャック(クリス・オドネル)に一目惚れ。ジャックも美人ではないがおおらかで溌剌としたベニーに魅かれる。イヴはジャックの友人のエイダン(エイダン・ギレン)と好意を持ち合う。一番進んでいるナンは、ベニーたちの町の英国人の地主の息子サイモン(コリン・ファース)と恋に落ちて処女を与える。ベニーはジャックが好きなのだが、両親は自分の店の店員ショーン(アラン・カミング)と結婚させて、ゆくゆくは店を継がせようと思っている。ショーンは両親にうまく取り入っているが、ベニーは自惚れ屋でむっつりスケベな彼が大嫌い、それでなくても大学に入ってからは世界が広がり、保守的な父に反発を感じていたことから、つい激しい口論になってしまう。ただでさえ商売が思わしくない所に娘の反抗で、心労の重なった父は倒れ、そのまま亡くなってしまった。ベニーは大学を休学、母に代わって店を切り盛りすることに。彼女はショーンが店の金をちょろまかしていることに気づくが、母は信じてくれない。ナンが妊娠するが、結婚を期待する彼女にサイモンは中絶しろという。やけになったナンはちょうど一人で寂しいジャックに酒を飲ませて誘惑、その上で彼の子供だと偽って婚約してしまう。ベニーはショーンの部屋で彼に犯されそうになるが、身を守るためとっさに投げつけたクッションから金が飛びだし、ついに彼のちょろまかしが証明された。イヴがナンの計略を見破り、ナンは全てをジャックに告白してイギリスに旅立った。ベニーの店にジャックがやって来て、彼女に愛を告白する。ベニーは躊躇しながらも再びつきあい始める。ジャックもベニーもそれぞれの学問に励みながら関係を続け、そして数年後……「神様、祝福してください。わたしは罪を犯しました」。
「サークル・オブ・フレンズ」の解説
50年代のアイルランド、大学に入った三人の少女がそれぞれ恋を知り、少し大人になる姿を描く青春恋愛コメディ。監督は現代アイルランドを代表する映画監督の一人、「フールズ・オブ・フォーチュン」のパット・オコナー。製作はアーリン・セラーズ。アレックス・ウィンツキー、フランク・プライス。共同製作はケニス・トッド。エグゼクティヴ・プロデューサーはテレンス・クレッグ。アイルランドの人気作家メーヴ・ビンチーの同名小説(邦訳・扶桑社エンターテインメント文庫刊)の映画化で、脚本は主にテレビの脚本のほか、小説、戯曲も手掛けるアンドリュー・デイヴィズ。撮影はケン・マクミラン。音楽は「陽のあたる教室」のマイケル・ケイメン。美術はジム・クレイ。編集はジョン・ジンプソン。撮影はアイルランドの南キルケニーのイニスショグと、キルケニー近辺で行われ、50年代のアイルランドの田舎町やダブリンの雰囲気を見事に再現している。出演は「バットマン・フォーエヴァー」のクリス・オドネル、「ゴールデンアイ」などの新進女優ミニ・ドライヴァー、「父の祈りを」のサフロン・バローズ、「ゴールデンアイ」のアラン・カミングほか。95年にアメリカで最初は4館で限定公開されたが、驚異的な集客力を見せつけて拡大公開、ロングラン・ヒットを記録。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1996年10月26日 |
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キャスト |
監督:パット・オコナー
原作:メーヴ・ビンチー 出演:クリス・オドネル ミニ・ドライヴァー アラン・カミング サフロン・バロウズ ジェラルディン・オラウ コリン・ファース エイダン・ギレン |
配給 | KUZUIエンタープライズ |
制作国 | アイルランド アメリカ(1995) |
上映時間 | 102分 |
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