摩天楼を夢みて 作品情報

まてんろうをゆめみて

シェリー・レーヴィン(ジャック・レモン)はかつては成績優秀な不動産セールスマンだった。しかし今は娘の入院やツキがないやらで、成績不振。リッキー・ローマ(アル・パチーノ)は今やミッチ&マレー社でトップの敏腕セールスマン。押しの強さと巧みな話術でつぎつぎと契約をモノにしていた。彼らの稼ぎは成績次第で、成績優秀者には優良願客情報が与えられるが、他の者は最初からクズのような資料しか与えられない。その日の戦略会議はいつもと違っていた。成績トップのローマを除いた同僚のセールスマン、モス(エド・ハリス)と、アーロナウ(アラン・アーキン)、そして支店長ウィリアムソン(ケヴィン・スペイシー)を前にして、本社からやって来た幹部ブレイク(アレック・ボールドウィン)が立っていた。彼は成績不振の3人を罵倒し、月間成績トップの者と2位の者以外は解雇すると言った。追いつめられたレーヴィンは支店長に優良顧客名簿を見せてくれればリベートを払うともちかけるが一蹴される。モスとアーロナウの今日のセールスも無駄足に終わった。2人は会社に復讐しようと決意し、高級リゾート地グレンガリー高原の顧客名簿を盗み、ライバル社に流そうと考えた。同じ頃ローマはバーでジェームズ・リンク(ジョナサン・プライス)という男に人生論を語っていた。うまく商談に持ち込み、巧みに契約に取りつけた彼だったが、翌朝出社すると、オフィスの前にパトカーが止まっており、警官が盗難があったと告げる。グレンガリーの名簿が盗まれたのだ。4人のセールスマンたちは一人一人警察の取り調べを受ける。そんな時、ローマが契約したリンクがキャンセルしたいと言ってくる。レーヴィンは幸運にも契約を取ることができてゴキゲンだったが、金庫の中のリンクの小切手のことをうっかりしゃべってしまう。このことから犯人はレーヴィンであることが分かり、モスが共犯者であることも明らかになるのだった。

「摩天楼を夢みて」の解説

ニューヨークの不動産業界を舞台に、不動産セールスマンたちの姿を描く人間ドラマ。監督は「アフター・ダーク」のジェームズ・フォーリー。製作は元コロンビア映画の製作担当副社長で、ホテル業界に転身した後、映画界に復帰したジェリー・トコフスキーと建築・金融・不動産業界で活躍してきたスタンリー・R・ズプニック。エグゼクティヴ・プロデューサーはジョゼフ・カラチオーラ・ジュニア。83年ロンドンで初演され、ピューリッツァー賞を受賞したデイヴィッド・マメットの同名戯曲を「殺人課」などで監督としても活躍する彼自身が脚本化。撮影はファン・ルイス・アンシア、音楽は「愛の選択」のジェームズ・ニュートン・ハワードが担当。主演は「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」のアル・パチーノ、「JFK」のジャック・レモン、「キスヘのプレリュード」のアレック・ボールドウィン。他に「アビス」のエド・ハリス、「ロケッティア」のアラン・アーキン、「ヘンリー&ジューン 私が愛した男と女」のケヴィン・スペイシー、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」のジョナサン・プライスが共演。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1993年9月4日
キャスト 監督ジェームズ・フォーリー
原作デイヴィッド・マメット
出演アル・パチーノ ジャック・レモン アレック・ボールドウィン エド・ハリス アラン・アーキン ケヴィン・スペイシー ジョナサン・プライス
配給 東宝東和
制作国 アメリカ(1992)

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「摩天楼を夢みて」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:04:00

広告を非表示にするには