ストレンジ・リトル・キャット 作品情報
すとれんじりとるきゃっと

カリンは、両親と幼い妹クララが暮らすベルリンのアパートを訪れる。その晩には親戚たちも集まり、皆で夕食をとる予定だ。洗濯機の修理を待ち、台所のテーブルを囲み、オレンジの皮を使って実験をする。肺について語り、わざと引きちぎられたボタンを縫い直す。猫と犬が部屋を歩き、人々は出入りを繰り返す。一見すると、何も特別なことは起こらない。しかし、小さな行為が次の行為を呼び、一つの言葉が別の言葉へと連なっていくうちに、ありふれた家族の一日は、奇妙で精密な連鎖反応へと変わっていく。
「ストレンジ・リトル・キャット」の解説
ベルリンに住む祖母を囲んで夕食を共にするために集まったある家族の平凡な一日を綴る群像劇。監督は本作がデビュー作となるスイス出身のラモン・チュルヒャー。製作は彼の双子の兄弟、シルヴァン・チュルヒャー。2026年10月30日(金)より全国公開の「ミニアチュールの詩学 チュルヒャー兄弟『動物三部作』」の一本として上映される(他二本は「ガール・アンド・スパイダー」<2021年>、「煙突の中の雀」<2024年>)。「動物三部作」における彼らの表現スタイルは、アパートの一室や古い実家など限定された閉鎖的な空間(ミニマムな世界)のなかに、人間の心理や複雑な関係性、世界の縮図を緻密に描き出すいうもの。大きな事件が起きるわけではなく、日常の「微細なもの」……コップが置かれる音、誰かの視線、料理の煙、ふとした沈黙など、日常の極めて小さなディテール(ミニアチュール)が積み重ねられていく。そうしたマクロな世界をミクロに縮めた映画に登場する「猫」「蜘蛛」「雀」といった小さな動物たちは、狭い家の中で暮らす人間たちのメタファー(比喩)でもある。小さな空間を徹底的に描くことで、人間の孤独、自由への渇望、家族の歪みといった普遍的で大きなテーマを浮かび上がらせている。2025年・第26回 東京フィルメックスの特集:ラモン・チュルヒャー『動物』三部作の世界」にても上映された。
公開日・キャスト、その他基本情報
| 公開日 | 2026年10月30日公開予定 |
|---|---|
| キャスト |
監督:ラモン・チュルヒャー
脚本:ラモン・チュルヒャー 出演:イェニー・シリー アンヨルカ・シュトレッヒェル ミア・カサロ ルク・プファフ マティアス・ディットマー アルミン・マレフスキ |
| 配給 | グッチーズ・フリースクール(提供:JAIHO) |
| 制作国 | ドイツ(2013) |
| 上映時間 | 72分 |
(C)Deutsche Film- und Fernsehakademie Berlin 2013
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