パトリックとクジラ 6000日の絆 作品情報

水中カメラマンとして活躍するパトリック・ダイクストラは、ウォール街の弁護士から転身した過去を持ち、BBC『ブルー・プラネットⅡ』の撮影を担当したエピソードで英国アカデミー賞（BAFTA）を受賞した。少年時代に博物館でシロナガスクジラのレプリカを見て衝撃を受けたことがきっかけでクジラの虜となった彼は、水中カメラマンとして20年間、世界中を巡りクジラを追ってきた。クジラを知り尽くしているからこそ誰よりもクジラに近づくことができ、他の人には撮れない貴重な映像の撮影に成功してきたのだ。2019年、パトリックがドミニカの大海原でメスのマッコウクジラと遭遇すると、クジラは彼に興味を持ち、コミュニケーションを取ろうとした。パトリックはそのクジラを「ドローレス」と名付ける。ドローレスがクジラの知られざる生態を教えてくれると信じたパトリックは、再び彼女を探し始める……。大きな体を立てて眠る姿や、パトリックに興味津々で近寄ってくる様子、遠くまで伝わる鳴き声や、知られざるオスたちの絆など、美しい海の映像とともにマッコウクジラの魅力を映し出し、目にする機会の少ないクジラの生態をカメラに収めた。