P.N.「ビール党」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2025-05-20
例の一件はよく知らないし興味もないし関係ないです。さて、映画レビューでこの言葉は反則ですが、「感動」しました。原作が傑作、東村アキコ脚本(共同)、そして永野大泉、期待しかありませんでしたがそれ以上でした。「描かない」「描けない」、自分も絵描きの端くれですが、これは実によくわかるし切なくなりました。さらに言うと予告編や原作の、先生の「描け!」「描け!」を思い出し、また絵を描き始めました。「安直な成功譚」といった感想も目にしましたが、どこがどこが、「描きたい」「描けない」「描きたくない」、本当は何者でもないかもしれない自分、それに気付いてしまっている時に、「描きたいけど描けない」のに「描け!」は真剣に苦しいんです。「とにかく描け!」「描けばわかる!」、自分も今「とにかく」少しずつですが逃げずに描いていたら描けてきました。「この線だったのか」と。「とにかく描け!」「下手くそだから描け!」「描け!」「描け!」。この映画もきっと「観ればわかる!」と思います。