P.N.「鎌倉のインター」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2026-05-23
昨年、周囲の映画関係者の何人かが高く評価していて気になってはいたが、新海誠のオリジナルを大切に位置付ける者として結局腰をあげられないまま鑑賞機会を逃してしまった作品。これまでのアニメ実写化へのガッカリ感あってのスルー。自分ながら納得していたが、いつまで経っても気がかり払拭できないまますごしていたこともあり、有料ながら配信が開始されたので、深夜、自宅で静かに鑑賞。
ほんの少し、膨らまされた物語への嬉しい喜びと、松村北斗と高畑充希、主演2人のなんども繰り返されるすれ違いにかかる無理筋ゆえの残念感とが交錯しつつも、エンドクレジットが流れ始めた時には、目頭が熱くなっていた。知人たちの高評価に素直に首肯した。
オリジナルにはない宮﨑あおいと吉岡秀隆の配置に唸らされた。宮﨑あおいが扮した教員輿水美鳥は、新海誠の『言の葉の庭』の雪野百香里を思わせるキャラクターデザインだったが、役名を重ねていないから、観る側の勝手な思い込みに過ぎないだろうけれど、ふたりなくして、作品の尺は堪えきれなかった。脚本に新海誠は、いくらか関与したのだろうか。少なくとも諾否の表明はあっただろう。これも勝手な受け止め。関係資料もパンフも何も見ていない。
総体的には、オリジナルへの敬意を窺わせる仕上がりになっている。
若い監督である奥山由之の今後に期待したい。
