ワーロック(1959) 作品情報
わーろっく
ワーロックの町ではマックオウンの経営する、サン・パブロ牧場の暴れ者たちが跳梁していた。マックオウンの部下の1人ギャノン(リチャード・ウィドマーク)は、自分たちの行為を嫌っていた。ポニーは散髪屋に難癖をつけて殺した。マックオウンはワーロックの法律は、自分が作るのだと豪語した。翌日、町の人々は集会を開いた。町を自衛するために保安官クライ(ヘンリー・フォンダ)を呼ぶ協議をした。しかし、ジェシー(ドロレス・マイケルズ)はクライが行くところ、かならず賭博師モーガン(アンソニー・クイン)がついてくるので、町に新しい騒動が起こるといって反対した。クライとモーガンがやって来た。モーガンはさっそく酒場を開いた。クライはモーガンは悪人ではないと強調した。マックオウンが町に現われた。クライは彼の前に立ちふさがった。マックオウンは去ったが、家畜は盗まれ、駅馬車は襲われつづけた。ある日、リリー(ドロシー・マローン)が夫でありボブの兄であるベンを殺したクライへの復讐にやって来た。モーガンは山かげに待伏せて、リリーとボブの駅馬車を襲い、マックオウン一味のしわざとみせかけ、ボブを射殺した。モーガンとリリーはかつて恋仲だった。モーガンは今でも彼女を愛していたが、彼女は冷たかった。ギャノンは町の仕事をするようになった。クライは裁判の結果、ギャノンの弟ビリーらを町から追放した。リリーはギャノンを利用してクライを殺そうとした。ギャノンはリリーを愛した。彼女は自分を愛した男はみな無惨な死をとげているので悩んだ。クライとジェシーも相思相愛の仲になっていた。ビリーはクライに決闘を求めた。ビリーの仲間がクライの後方から狙った。が、モーガンの援護でクライは傷つきながら、ビリーを倒した。ビリーはギャノンに抱かれながら死んだ。ギャノンはマックオウンに町から去ってくれと頼んだが、反対に袋だたきにされた。町につくす彼に対する信頼は増していった。ある日、嫉妬に狂ったモーガンはクライにギャノンを殺せといった。その時、ギャノンはマックオウンと対決し、彼を射殺した。ギャノンは町の実権を握った。モーガンはギャノンを狙った。クライはギャノンを牢に入れ、モーガンに退去を命じた。命令をきかぬモーガンはクライに射殺された。クライは町の平和のために、ワーロックを去ることにした。彼を見送るリリーの手から拳銃が落ちた。クライの後を追うジェシーの声が聞えてきた。クライは1度ふりむいただけで、荒野の彼方に姿を消した。
「ワーロック(1959)」の解説
「若き獅子たち」のエドワード・ドミトリクがオークレイ・ホールの小説にもとづいて製作・監督した西部劇。脚色をロバート・アーサー、撮影を「秘めたる情事」のジョー・マクドナルドがそれぞれ担当している。音楽は作曲リー・ハーライン、指揮ライオネル・ニューマン。出演するのは「女優志願」のヘンリー・フォンダ、「拳銃の罠」のリチャード・ウィドマーク、「黒い蘭」のアンソニー・クイン、「翼に賭ける命」のドロシー・マローン、ドロレス・マイケルズ、トム・ドレイク、フランク・ゴーシン、デフォレスト・ケリー、レジス・トゥーミー等。製作エドワード・ドミトリック。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | 20世紀フォックス |
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制作国 | アメリカ(1959) |
ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-11-26
この映画「ワーロック」は、無法者一家が牛耳る町にやって来た保安官の活躍を描いた西部劇だ。
平和のために雇われていながらも、住民の力に翻弄される保安官を、名優ヘンリー・フォンダが好演している。
アメリカが抱える、民主主義のエゴイズムの問題を、浮き彫りにしている。
ハリウッドを襲った、負の歴史である赤狩り旋風に遭い、転向を表明したエドワード・ドミトリク監督の心情の告白ともとれる社会派の西部劇だ。