ロッキー4 炎の友情 感想・レビュー 1件

ろっきーふぉーほのおのゆうじょう

総合評価3点、「ロッキー4 炎の友情」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2024-06-03

この映画「ロッキー4/炎の友情」は、ロッキーシリーズの第4弾で、シルヴェスター・スタローン自身が語っているように、話のパターンは毎回同じ。

だからこそ観る者に受けるのであり、ドラマの盛り上げ、クライマックスの凄まじいファイト、そしてラストの感動。

この作品では、ソ連のチャンピオンが闘う相手。
ズバリ、むき出しの"強いアメリカ意識"が全編を通して語られる。

まずは、ロッキーの親友でカムバックを狙うアポロが、ラスベガスで対戦するのだが、殴り殺されてしまう。

命を賭けたファイトまでも、ギンギラのショーに仕立ててしまう、アメリカの虚飾文化への批判が、このラスベガスの場面には込められている。

そして、遂にロッキーが立ったのだ。
試合の場所はモスクワ。
ソ連のチャンピオンは、最新設備のマシーンを使ってトレーニング。

一方のロッキーは、シベリアの山の中の一軒家が宿舎。
彼は腰まである雪や雄大な山並みという、大自然を相手にトレーニングを続ける。

アメリカ人よ、開拓時代の自然に帰れ! 逞しさに帰れ! -------。 脚本・監督をも兼ねるシルヴェスター・スタローンの叫び声が聞こえて来るようだ。 やがて舞台は最後の闘いへと-------。 血だらけになり、打ちのめされながら、遂に相手を叩きのめすロッキー。 この映画の公開当時、アメリカの映画館では、満員の観客が総立ちで嵐の拍手だったそうだ。 共和党支持者が喜ぶような、アメリカ人よ強くあれ、挑戦は受けて立て、より強く、より高らかにと叫ぶアメリカ讃歌。 母国で待つ、愛しい子の為に、父は強く、母はけなげに。 タカ派の雄ジョン・ウェイン亡き後、ストレートに強いアメリカを叫ぶのは、スタローンこの人だ。 それはそれ、この人の主義主張で結構だと思う。 またそれをエンターテインメント映画の面白さの中に見事に、かつ巧みに包んで楽しませ、興奮させる腕前も見事だと思う。 だが、満員総立ちで、強いアメリカ讃歌に拍手を送る、アメリカの風潮自体に、ふっと私は不安を覚えてしまうのだが--------。

最終更新日:2024-11-06 17:05:30

広告を非表示にするには