ヤング・シャーロック ピラミッドの謎 作品情報

やんぐしゃーろっくぴらみっどのなぞ

1870年、クリスマスを控えたロンドン。町の名士ボブスター(パトリック・ニューエル)が奇怪な死をとげた。事件は自殺として片づけられた。--雪の降る中、1人の少年が名門校の寄宿舎に転校して来た。田舎からやって来たその少年ジョージ・H・ワトソン(アラン・コックス)は、早速、隣のベッドの少年、シャーロツク・ホームズ(ニコラス・ロウ)と意気投合。シャーロックは天才的な推理力を持っており、校内の人気者だ。クラスメートで彼に敵意を示すダドリー(アール.ローデス)の挑戦を受けて推理ゲームに挑み、見事に勝利を収め、拍手喝采を受ける。シャーロックには美しいガールフレンド、エリザベス(ソフィー・ワード)がいた。男子校に彼女がいるのは現役引退したワックスフラッター教授(ナイジェル・ストック)の姪だからだ。ワックスフラッター教授が引退後も校内で研究し続けられるのは、若いレイス教授(アンソニー・ヒギンズ)の後押しのおかげだつた。ダドリーの陰謀で学校を追われることになったシャーロックが、ワトソンの見送りを受けている矢先、ワックスフラッター教授が不審な死を遂げる。これを目撃したシャーロックとワトソンが駆けつけると、教授は謎の言葉「ELL TAR」を残し息をひきとった。ワトソンは、現場から立ち去ったマント姿の人物が落とした吹き矢を拾う。警察はこの事件を自殺として片づけたが、シャーロックは、この数日間に同様の事件が起きていることをつきとめた。やがて、この吹き矢を頼りに調査を進めたシャーロックとワトソン、エリザベスは、その矢が、エジプトの死神オシリスを信仰する「ラメ・タップ」という熱狂的な信仰グループが暗殺に使うもので、矢の先に幻覚剤が塗られていることがわかった。さらに、信者の衣服にパラフィンが使われていることから下町のパラフィン工場に侵入した3人は、工場の地下に奇怪なピラミッドを発見する。そこで「ラメ・タップ」の生賛の儀式を目撃、発見され、毒矢に襲われた。幻覚に苦しめられながらもなんとか難をのがれた3人は、1枚の絵から、教授の友人クラグヴィッチ(フレディー・ジョーンズ)の存在を知り訪ねて事情を聞いた。彼によれば、「ラメ・タップ」のリーダー、「エル・タール」なる人物が、かつてエジプトでホテルを経営しようとした教授、ボスター、クレイグヴィッチらに復讐を誓い実行しているというのだ。そのホテル経営計画が村人虐殺のきっかけを作ったからだ。そんな頃エリザベスの身に危険が迫っていた。学校の家政婦ドリブ夫人(スーザン・フリートウッド)がエリザベスを誘拐する。ドリブはレイス教授とは兄妹で、レイスこそ、エル・タールだったのだ。ピラミッドでエリザベスを生賛にしようとするレイス。寸前でピラミッドを破壊するシャーロックとワトソン。レイスはエリザベスを連れて町へと去った。ワックスフラッター教授が作った飛行機で追いかけるシャーロック。やっとエリザベスを救出するがレイスの放った銃弾でエリザベスが死んでしまう。怒ったシャーロックとレイスの激闘が続き遂にレイスは氷の割れ目に落ち水中へと沈んでいった。数日後学校を去るシャーロックをワトソンが見送った。その頃、ある宿で1人の男が宿帳に「モリアーティ」と署名する。なんとレイスだった…。

「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」の解説

クリスマス間近いロンドンで起こった怪事件の謎に挑む若きシャーロック・ホームズの活躍を描く。製作はマーク・ジョンソン、エグゼクティヴ・プロデューサーはスティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディ。監督は「ナチュラル」のバリー・レヴィンソン。脚本はクリス・コロンバス(ノヴェライゼーション/新潮文庫刊)、撮影はスティーブン・ゴールドブラット、音楽はブルース・ブロートン、編集はステュー・リンダー、SFX監修はキット・ウェストが担当。出演はニコラス・ロウ、アラン・コックス、ソフィー・ワードほか。本国題名はYoung Sherleck Holmes。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1986年3月8日
配給 パラマウント映画=UIP
制作国 アメリカ(1985)

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

最終更新日:2024-06-28 16:00:01

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