やさしく愛して 作品情報
やさしくあいして
南北戦争も終わりの1865年、ヴァンス(リチャード・イーガン)の指揮する南軍騎兵隊は、北軍の列車を襲い兵士の給料12000ドルを奪って帰隊した。が折しも終戦で、ヴァンスは金を部下と山分け、2人の兄弟ブレットとレイを連れ故郷に帰った。ヴァンスを見た故郷の人々は驚いた。2年前、彼は戦死したと伝えられていたからだ。ヴァンスの恋人キャシイ(デブラ・パジェット)もこれを信じ既にヴァンスの弟クリント(エルヴィス・プレスリー)と結婚していた。ヴァンスはすべてを諦め西部へ行こうとした。だが探偵シリンゴを従えたキンケイド連邦陸軍少佐が、ヴァンス兄弟を、公金着服の料で逮捕に来た。裁判所に行く途中、探偵は、金を返せば許すと説き、ヴァンスもこれを承知した。しかし突如そこへ昔の部下を連れたクリントが現れ兄弟を救い出す。ヴァンスは、昔の部下たちを説き伏せ金を取戻し、自分も家へ金をとりに帰った。家が警備隊に囲まれていたため、キャシイの助けで金を取り戻すが、警備兵に追われ山へ逃げる。一方ヴァンスの帰りを待つ兄弟や戦友は彼が遅いので騒ぎ出す。クリントは戦友の1人マイクに、ヴァンスは金を持ってキャシイと駈落ちしたのだと言われカッとなる。間もなく彼は山の中でキャシイを発見するが彼女の弁解も聞こうとしない。その間にヴァンスはレイと連絡をつけ、金を渡して探偵のいる町に向かわせたが、間もなくクリントとマイクにであった。逆上したクリントは兄を撃つ。しかし彼は我に返って兄を助けようとするが、それを今度はマイクが他の仲間と撃ち始める。キンケイド少佐が運よく現れ射ち合いは終わるが、クリントは重傷を負う。しかし町に飛んだレイは、探偵に連絡をつけ総ては穏便に解決。クリントも命を取り止め、ヴァンスは新天地を求め西部へ向かう。
「やさしく愛して」の解説
ロック・アンド・ロール歌手として有名なエルヴィス・プレスリーが映画デビューする西部劇。モーリス・ジェラティのストーリーからロバート・バックナーが脚本を執筆し、「誇り高き男」のロバート・D・ウェッブが監督、「襲われた幌馬車」のライオネル・ニューマンが音楽をそれぞれ担当した。撮影は「ならず者部隊」のレオ・トーヴァー。出演者としては「テーブル・ロックの決闘」のリチャード・イーガン、「最後の銃撃」のデブラ・パジェットにプレスリーが主演する他、「誇り高き男」のロバート・ミドルトン、「星のない男」のウィリアム・キャンベル、「脱獄囚」のブルース・ベネットなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | 20世紀フォックス |
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制作国 | アメリカ(1956) |
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