P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- なし
- 投稿日
- 2024-07-13
神出鬼没の行動で、ローガン一味を一人ずつ殺したクレイトンが、睡眠中にローガンに首を引き裂かれて殺される場面も、ずいぶん無神経な描き方になっていると思う。
荒野の素朴な生活とか大自然の景観とか、リアリズムに貫かれた描写も見受けられるが、総体的には活気や映画的緊張感の乏しい失敗作というべきだろう。
みずーりぶれいく
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神出鬼没の行動で、ローガン一味を一人ずつ殺したクレイトンが、睡眠中にローガンに首を引き裂かれて殺される場面も、ずいぶん無神経な描き方になっていると思う。
荒野の素朴な生活とか大自然の景観とか、リアリズムに貫かれた描写も見受けられるが、総体的には活気や映画的緊張感の乏しい失敗作というべきだろう。
このように、筋立ては普通の西部劇と大差はないが、アーサー・ペン監督は随所でひねりを効かせた演出を試みている。
結果として、それが成功した箇所もあるが、ローガンの仲間がカナダに潜入して騎馬警官隊の馬を盗むユーモラスなシーンと、ローガンとブラクストンの娘(キャスリーン・ロイド)のラブシーンと、それをクレイトンが双眼鏡で監視する光景をカット・バックで描いたところなどは、ドラマティックな盛り上がりを著しく中断させて、ひねり損ないの印象を与える。
1958年にポール・ニューマン主演の「左ききの拳銃」を手がけ、1970年にダスティン・ホフマン主演の「小さな巨人」を撮ったアーサー・ペン監督の3本目の西部劇で、マーロン・ブランドとジャック・ニコルソンの初共演というので、公開当時、話題になった作品だが、出来栄えは、余りかんばしくない。
とにかく、公開時のキャッチ・コピーが「ついに対決する 2大アカデミー賞スター!! 製作費48億円 巨大な興奮と感動で放つ超娯楽大作!」という割りには、全く期待外れの作品に終わっていると思う。
ところは西部開拓末期のモンタナ。
無法者のトム・ローガン(ジャック・ニコルソン)とその仲間は、まともな生活に入ろうと考えていたが、仲間のひとりを大牧場主ブラクストンに縛り首にされたため、ブラクストンの牧童頭を殺して仕返しをした。
このローガン一味に不快感を募らせたブラクストンは、殺し屋リー・クレイトン(マーロン・ブランド)を雇って、ローガン一味と対決させようとするのだった。