真夜中へ五哩 作品情報
まよなかへごまいる
イタリア駐留中にリサ(ソフィア・ローレン)と恋仲になった米空軍兵士ロバート(アンソニー・パーキンス)は、除隊すると彼女と結婚しパリに住みついた。ある夜、ロバートが所用でカサブランカへ行く途中、気が変わって帰宅してみると、いるはずのリサがいなかった。仕方なしにロバートは彼女のいそうな所を探し回った。すると、あるナイトクラブでツイストに興じているリサを見つけ、怒ったロバートは彼女の頬を殴った。翌日、夫を飛行場に見送ったリサは「やんちゃな坊やのお付き添いは沢山!もう戻ってこないでね!」という言葉を残して去っていった。その夜、リサは“カサブランカ行き飛行機墜落!生存者はないもよう”という夕刊の記事を見て驚天し友人たちの助けでやっと葬式を済ませた。が、夜中、ロバートが帰ってきた。彼1人奇跡的に助かったのだ。傷の手当てをしているリサに、ロバートは突然恐るべき計画を話した。幸い世間では全員死亡と思っているから彼がカサブランカへ飛び立つ直前にかけた12万ドルの保険金を着服してしまおうというのだ。保険会社を訪れたリサは、びくびくしながらも、夫の死亡宣告書を始め種々の法的書類にサインしていった。数日後、リサの誕生日に突然大勢の友人が訪れてきた。驚いたロバートは屋根裏へ逃走し、これに懲りた彼は木賃宿に移り住んだ。一方、新聞記者のデビッド・バーンズ(ギグ・ヤング)は、彼女の私生活を知ろうと努めていた。保険金払い出しの通知は、リサにとってこの上ない解放感をもたらした。これで嫌なロバートと永久に別れられると思った。が、彼は言ったのだ。「お前は保険金搾取の罪を犯した。だから俺と別れられない」と。慄然となったリサは、命じられるまま車をベルギー国境へ。真夜中になり風雨が強まった。その時、突然リサは自動車がパンクしたと偽って車を止め、ロバートを殴り殺し、川へ流した。ベルギー国境へ5マイルの所だった。パリに帰ったリサは精神が錯乱し続けた。そしてついに発狂したのだった。
「真夜中へ五哩」の解説
ピーター・ヴィアテルとヒュー・ウィーラーの脚本を「さよならをもう一度」のアナトール・リトヴァクが監督したサスペンス・スリラー。撮影はアンリ・アルカン、音楽は「死んでもいい」のミキス・テオドラキス。出演者は「戦場を駈ける女」のソフィア・ローレン、「死んでもいい」のアンソニー・パーキンス、「恋のKOパンチ」のギグ・ヤング、ヨランド・ターナー、トミー・ノールデンなど。製作もアナトール・リトバク。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | ユナイテッド・アーティスツ |
---|---|
制作国 | アメリカ(1962) |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「真夜中へ五哩」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。