ポセイドン・アドベンチャー2 感想・レビュー 4件

ぽせいどんあどべんちゃーつー

総合評価4点、「ポセイドン・アドベンチャー2」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-07-10

それでもなお、その他の凡百のパニック映画よりも面白く観られるのは、この映画が持っている素材の力によるのかも知れません。

豪華客船が、人智の及ばない自然の力で転覆し、天地が逆転するという発想には、人間の文明と常識的な価値観への痛烈な警告があるような気がしてなりません。

そしてまた、この映画の原題が示しているように、あの前作の彼方に、この映画の人生があり、更に別な人生ドラマの存在を予想させるものがあるからだと思います。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-07-10

あの傑作だった前作の「ポセイドン・アドベンチャー」は、人を助ける事で青春の想いを取り戻し、死んでいったシェリー・ウィンタースや、「神よ、まだ私を試し給うか!」と叫んで、火の中へ落ちていったジーン・ハックマンなど、人間存在の意味を投げかけたり、神の存在にまで言及していた、奥の深い、優れた人間ドラマでした。

思い返してみると、前作はワンカットごとに、"生への勇気"が張り詰めて描かれていました。
それが、実は強烈なサスペンスの芯となって、大いなる感動を作り上げていたのだと思います。

それに対して、この続編の中心人物は、まず金や積み荷を目的としています。
何が何でも生きるんだ!----という一直線のターゲットがなかったところに、前作の感動に迫れなかった原因があるのだと思います。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-07-10

転覆したポセイドン号に積み込まれていた、ダイヤモンドや大金、そして謎の積み荷を引き揚げようと、船中に入る人々。

マイケル・ケインやテリー・サバラス。彼等は船中で生き残った人々と出会います。
爆発で出口を塞がれ必死で脱出路を探す中、一人一人の人生が浮かび上がって来ます。

この"人間描写の陰影"が、実はパニック・スペクタクル映画の絵模様を大きく織り上げる縦糸になるはずなのです。
ところが、残念ながら、この続編は、登場人物のキャラクターを並べただけで、絢爛自在に織りなすところまではいっていないのです。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-07-10

この映画「ポセイドン・アドベンチャー2」は、「大空港」と並んで"パニック映画"(アメリカではディザスター・ムービー)の元祖となり、1970年代の初頭の沈滞していた、ハリウッド映画界の復興のきっかけを作った、「ポセイドン・アドベンチャー」、その続編がこの「ポセイドン・アドベンチャー2」という作品です。

前作の「ポセイドン・アドベンチャー」の製作者だったアーウィン・アレンが、この映画では、製作と共に監督をしていますが、このアーウィン・アレンという人は製作者としてはいい腕を持っているのですが、監督としては、「スウォーム」という映画でも監督をして失敗しているように、監督としての技量があまり有りません。

原題は「BEYOND THE POSEIDON ADVENTURE(ポセイドン・アドベンチャーの彼方に)」。
前作のラストから数時間後に、この続編のドラマが始まります。

最終更新日:2024-07-20 16:00:02

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