P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2024-05-21
まるで、アリステア・マクリーンの原作かと間違えそうなお膳立てで、西部劇の世界ではジョン・フォード監督の後継者だと言われたアンドリュー・V・マクラグレンが監督だが、舞台が船ではいささか勝手が違い、職人監督らしい手慣れたまとめぶりを見せているが、とりたてて新鮮な魅力も強烈なパンチもなく、普通の娯楽映画の域にとどまっていると思う。
ロジャー・ムーアが、髭面の精悍な感じで、ジェームズ・ボンドとは、またひと味違った良さを出していたし、特に悪役に扮したトニ・パキことアンソニー・パーキンスが、インテリ的な小悪党を楽しそうに演じていて、なかなか味があって、良かったと思いますね。