ブルー・スチール(1990) 作品情報
ぶるーすちーる
ニューヨーク・ポリス・アカデミーを卒業し、生涯の夢だった警官になったメーガン・ターナー(ジェイミー・リー・カーティス)は、パトロールの第1夜にスーパーマーケットの押し入り強盗を目撃し、彼女は犯人を射殺する。ところが現場から犯人の銃が発見されず、はっきりとした証言も得られなかったことにより、メーガンは停職処分をうけてしまう。実はその銃は、現場に居合わせた株のエグゼクティヴ、ユージン・ハント(ロン・シルヴァー)が盗んでいたのだった。彼は銃を放つメーガンの姿に魅せられ、その銃の薬莢に彼女の名を彫り込み、深夜無差別殺人を展開させる。殺人課のニック刑事(クランシー・ブラウン)の監視のもと、混乱の日々を過ごすメーガンは、ある雨の日ユージンと出会う。ユージンの正体を知らないメーガンはやがて彼と激しい恋におちるが、ある夜ユージンから自分が犯人であることを告白されたメーガンは、彼を逮捕することを決意する。しかし強力な弁護士がつき、確実な証拠もつかめないままメーガンが手をこまねいているうちに、ユージンは彼女の親友のトレーシー(エリザベス・ペーニャ)を射殺し、ニックも彼の銃弾に倒れた。そしてひとりユージンに立ち向かう決意をしたメーガンは、凄まじい逃走と追跡の果てに、命からがらユージンを射殺するのだった。
「ブルー・スチール(1990)」の解説
ニューヨークを舞台に、殺人鬼の恐怖に立ち向かう新米警官の姿を描くサスペンス映画。エグゼクティヴ・プロデューサーはローレンス・カサノフ、製作はエドワード・R・プレスマンとオリヴァー・ストーン、監督・脚本は「ニア・ダーク 月夜の出来事」のキャスリン・ビグロー、共同脚本はエリック・レッド、撮影はアミール・モクリ、音楽はブラッド・フィーデルが担当。出演はジェイミー・リー・カーティス、ロン・シルヴァーほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1990年4月28日 |
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配給 | ベストロン映画 |
制作国 | アメリカ(1990) |
上映時間 | 102分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-06-20
銃がこんなにも魅惑的でエロティックな存在だなんて、今まで全然知らなかった。
そして、一人の人間の運命ぐらい、あっさりとねじ曲げてしまうほど妖しく美しい武器だということも。
このキャスリン・ビグロー監督の「ブルースチール」は、そんな拳銃に魅入られてしまった男と女の物語だ。
舞台はニューヨーク。他のどこでもなく、24時間緊張を強いられ、孤独な人間の多いこの街だからこそ起こった出来事だ。
主役のジェイミー・リー・カーティスが実にチャーミングだ。
タフで腕のいいポリスウーマンでありながら、素顔は少女のようにナイーヴな女性を、まるで自分の地であるかのように演じきっている。
骨格美とでも呼びたくなるようなスラリとした肉体を、ブルーの制服に包んだ彼女の凛々しさといったら、比べようもないくらいに決まっている。