ファイナル・カウント・ダウン 作品情報
ふぁいなるかうんとだうん
1980年、ハワイ沖200マイルの海上を航行する原子力攻撃空母ニミッツ。ニミッツ号艦長イーランド大佐(カーク・ダグラス)は、国防省から派遣されて来艦して来た若い男ラスキー(マーティン・シーン)を紹介された。やがて、気象係より竜巻の襲来を知らされた艦長は、真珠湾へ引き返す命令を下す。その時、突然雲間を稲妻が走り、ニミッツは青白い光に包まれ、高周波音に襲われた。異常な嵐が吹き荒れ、再び穏やかさを取り戻した時、無線士が奇妙な声をとらえた。“ドイツ軍がロシアの侵攻で最初の障害にぶつかった模様”“北アフリカではロンメル将軍の大攻撃にも拘らずトブルクは陥落していない”などで、さらには偵察機による航空写真には、1941年当時のアメリカ太平洋艦隊“アリゾナ”の勇姿が写っていたのだ。信じられぬ表情のオーウエンス中佐(ジェームズ・ファレンチーノ)らに、ラスキーは、時間が逆戻りしたのだと告げた。その時、ニミッツの先をヨットで走っていた3人の人間が、突然現われた2機のゼロ戦の攻撃をうけた。一命を取りとめたそのうちの2人、チャップマン上院議員(チャールズ・ダーニング)、と秘書のローレル(キャサリン・ロス)、それにゼロ戦パイロットのシムラ(スーン=テック・オー)らは艦内に収容されるが、第2次大戦史の研究家でもあるオーウェンスは、チャップマンを見て目を疑った。彼は40年当時の上院国防委員会の副議長を務めると同時に、真珠湾奇襲の前日、謎の失踪をしなければ44年の大統領選でトルーマンを倒し大統領になったであろう人物だった。ニミッツ号の現代的な艦内に驚くチャップマン、ローレル、捕虜のシムラ。世界が大変動を遂げようとしている時期に直面してしまったニミッツ号。日本の攻撃方針を知っているイーランド大佐は、自国を守らなければならないという強い任務を感じ、オーウエンスに艦長命令を下した。しかし、チャップマンがパイロットに銃をつきつけ真珠湾へと向かわせたため、途中、もみ合いが起りヘリが爆発。オーウエンスとローレルは島に置き去りにされてしまった。ゼロ戦などの日本の大編隊を前に、真珠湾攻撃を阻止すべく超最新鋭戦闘機を出撃させようとするイーランド大佐。しかし、その瞬間、再び竜巻状の暗雲が彼らを襲った。2度目の稲妻が走り去った時、ニミッツ号は、現在に戻っているのだった。(松竹=富士映画配給*1時間45分)
「ファイナル・カウント・ダウン」の解説
超最新兵器を満載して航行中の原子力攻撃空母が、突然、タイム・スリップに遭遇し、1941年の日本海軍による真珠湾奇襲時のハワイ沖に出没するというSF映画。製作総指揮はリチャード・R・セント・ジョンズ、製作はピーター・ヴィンセント・ダグラス、監督は「オーメン2 ダミアン」のドン・テイラー。トーマス・ハンター、ピーター・パウエルとデイヴィッド・アンブローズの原案を基にデイヴィッド・アンブローズ、ゲーリー・デイビス、トーマス・ハンターとピーター・パウエルが脚色。撮影はヴィクター・J・ケンパー、音楽はジョン・スコット、編集はロバート・K・ランバート、製作デザインはフェルナンド・キャリー、特殊視覚効果はモーリス・バインダー、特殊効果はパツト・エルメンドルフ、ゲイリー・エルメンドルフとジョー・デイが各々担当。出演はカーク・ダグラス、マーティン・シーン、キャサリン・ロス、ジェームズ・ファレンチーノ、チャールズ・ダーニング、ヴィクター・モヒカ、ジェームズ・C・ローレンス、スーン・テック・オー、ジョー・ロウリーなど。日本語版監修は野中重雄。イーストマンカラー、シネマスコープ。1980年作品。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1980年7月5日 |
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配給 | 松竹=富士映画 |
制作国 | アメリカ(1980) |
上映時間 | 99分 |
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