秘密の儀式 作品情報

ひみつのぎしき

レオノーラ(エリザベス・テイラー)は、中年の娼婦。自分の不注意から最愛の娘を死なせたショックから立ち直れず、ロンドンの安アパートで、無気力な日々を送っていた。そんな時レオノーラは、不思議な少女、チェンチ(ミア・ファロー)に会った。チェンチは、レオノーラを、“マミー”と呼び、自分の宏壮な邸へと、案内するのだった。そこでレオノーラは、チェンチの亡き母が、レオノーラにそっくりだったことを知った。つきまとい甘えるチェンチに、いつしかレオノーラも、彼女に愛情を感じるようになった。請われるままチェンチと暮らすようになったレオノーラは、チェンチの伯母たち、ヒルダ(パメラ・ブラウン)とハンナ(ペギー・アシュクロフト)から、チェンチの義父で、身持ちの悪いアルバート(ロバート・ミッチャム)の存在を聞いた。ある日、レオノーラの留守に、邸にアルバートが現れ、チェンチに卑猥なことをしゃべり帰っていった。アルバートが帰った後、チェンチは興奮し、戻って来たレオノーラに、まるで自分が暴行されたかのようにふるまうのだった。それからしばらくして、レオノーラとチェンチは、休暇を、海岸で過ごすことになった。そこでも、チェンチは、服の下に人形を入れ、妊娠したようにふるまうのだった。チェンチの芝居を見破ったレオノーラは、彼女の真意が分からず、不安にかられた。ある夜、レオノーラは、海岸で抱き合う2人連れを見たが、彼女にはそれが、チェンチと、アルバートのように思えるのだった。ロンドンに行ってから、チェンチの態度は変わり、ついにレオノーラを、邸から追い出した。その後、チェンチは多量の睡眠薬を飲み、息絶えた。これを知ったレオノーラは、チェンチの葬式の日、「チェンチを自分から奪ったのは、アルバートだ」と、怒りのあまり、彼をナイフで刺殺したのだった。

「秘密の儀式」の解説

マルコ・デネヴィの短編小説を、ジョージ・タボリが脚色、「できごと」のジョセフ・ロージーの監督によるサスペンス・ドラマ。撮影は、ジェラルド・フィッシャー、音楽は、リチャード・ロドニー・ベネットが担当。衣装は、スーザン・イェランド、編集は、レジナルド・ベックが担当した。製作はジョン・ヘイマンとノーマン・プリゲン。出演は、エリザベス・テイラー、「ローズマリーの赤ちゃん」のミア・ファロー、ロバート・ミッチャム、他に英国の舞台女優のパメラ・ブラウン、ディム・ペギー・アシュクロフトなど。

公開日・キャスト、その他基本情報

配給 ユニヴァーサル
制作国 アメリカ イギリス(1968)

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最終更新日:2022-07-26 11:04:02

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