ひとこと云って 作品情報
ひとこといって
ニューヨークはマンハッタン。セント・ジョセフ教会の会衆は芸能人や俳優が多い。コンロイ神父(デビー・レイノルズ)は彼らのよき理解者だ。大学生のホリー(デビー・レイノルズ)はとくに神父と親しく、芸人を志望していて教会の慈善ショーに出演することになっていた。彼女の父は心臓病で倒れたが、彼女をなんとか大学だけは出したいと望んでいた。だがホリーは2流ナイトクラブ“黒いガーター”の歌手募集に応募した。ここの司会者トニー(ロバート・ワグナー)は若くて才能はあるが大変な女好き、相棒のピアニスト・フィルはアル中という始末。ホリーはテストにパス、トニーの早速の誘惑も軽く受け流すという見事さ。ホリーは神父の名コンロイを拝借してクラブに出演した。芸人の父ラメイスの娘ということが知れるのを恐れたからだ。神父の親友がホリーのことを彼に告げ、神父はナイトクラブにいって事実をたしかめた。彼女にやめるようにいうが、ホリーは父の入院費のためと、きかない。トニーのたくみな誘惑に彼女もしだいに心をひかれ軟化しはじめた。神父は恵まれない芸人たちの救済方法としテレビ・ショーを企画した。トニーはこれを聞き自分も出たいと考えた。ある日、自分のギャグを盗用したと、トニーは神父に新しいギャグをよこせと抗議した。神父はそれを持ってクラブを訪ねた。トニーに会い、彼の才能を発見してアル中さえなおせば更生させようといった。またトニーのテレビ出演を認めるからホリーから手を引けという。しかし、2人はもはや離れられないほど愛しあっていた。テレビ・ショーが始まった。トニーは今までの自分のとった行動を深く恥じ、相棒フィルに自分の店をゆずるといった。これをみた神父も感激し、ホリーと2人の結婚式の司祭を自らかって出た。
「ひとこと云って」の解説
若い踊り子と神父をめぐるメロ・ドラマ。ロバート・オブライエンの脚本を「底抜け慰問屋・行ったり来たり」のフランク・タシュリンが監督、「大戦争」のレオ・トーヴァーが撮影を担当。音楽は作詞をサミー・カーン、作曲をジェームズ・ヴァン・ヒューゼン、監修・指揮をライオネル・ニューマンが担当。出演は「上流社会」のビング・クロスビー、「艦隊は踊る」のデビー・レイノルズ、「大戦争」のロバート・ワグナー、他にレイ・ウォルストン、レス・トレメインら。製作フランク・タシュリン。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | 20世紀フォックス |
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制作国 | アメリカ(1959) |
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