裸のマヤ 作品情報
はだかのまや
18世紀末、マドリッドはゴドイ宰相の圧政下にあった。サラゴサの田舎から出て来た画家志望のゴヤ(アンソニー・フランシオサ)は、貧民街にある居酒屋に泊り、そこでアルバ女公(エヴァ・ガードナー)と知り合う機会を掴んだ。ある日、アルバ女公はコヤを招待したが、彼は教会の壁画を描くので欠席した。このことがアルバを侮辱することになった。教会を訪れたカルロス4世とマリア・ルイザ女王は、ゴヤの新しい壁画をみ、宮廷画家の1人に加えるよう勧めた。宮廷画家になったゴヤは、貴族の頽廃した風潮に怒りを感じながら、ひたすら王家の肖像を描いていた。カーニバルがきた。ゴヤはそこでマヤの仮面をつけたアルバと出会った。2人は我を忘れて楽しんだ。もはや2人は愛し合っていることを覚った。家へ帰ったアルバは女王から厳罰に附すよう命ぜられた。それはカーニバルの夜“ゴドイを倒せ”という騒ぎに関係したと見られたからだった。翌日、ゴヤはアルバがマドリッドから去ったことを知って跡を追った。そしてゴヤはアルバをモデルに楽しい平穏な生活を続けた。しかし、それも間もなく終りをつげた。ゴドイはナポレオンの侵入する計画を知らせるため、アルバの所に現われた。彼の策略はフランスにスペインを売ることだった。アルバに協力を求めたが彼女に拒否されたゴドイは、ゴヤを宗教裁判にかけると脅した。アルバはゴヤをマドリッドに帰すため、ゴヤを嫌いだと芝居した。失望したゴヤはマドリッドに帰ると床についた。再びマドリッドに帰ったアルバは、女王にゴヤの宮廷復帰を願ったが、ゴドイは怒って彼女に死を命じた。やがてスペインはナポレオンに占領された。傷心のゴヤはある日、アルバが病気になり死の近いのを聞いた。ゴヤはアルバの宮殿を訪れた。彼女はゴヤに、楽しかった時に描かせた“マヤ像”を寝室まで運ばせ、彼の腕に抱かれながら冷くなっていった。
「裸のマヤ」の解説
アメリカとイタリア合作のかたちの作品で、「再会(1958)」「聖衣」のヘンリー・コスター監督により、近世スペインの画家ゴヤの作品“裸のマヤ”をめぐるロマンが描かれる。イタリア側からもマリオ・ルッソが監督して加わっている。タルボット・ジェニングスの原作を、ジォルジオ・プロスペリ、ノーマン・コーウィン、アルバート・リューイン,オスカー・ソウルが共同して脚色し、撮影は「白夜」のジュゼッペ・ロトゥンノ。音楽をフランチェスコ・ラヴァニーノが担当している。出演するのは「潮風のいたづら」のエヴァ・ガードナー、「夜を逃れて」のアンソニー・フランシオサ、「カビリアの夜」のアメディオ・ナザーリ、「フルフル」のジーノ・チェルヴィ、「モンパルナスの灯」のレオ・パドヴァーニ等。製作ゴッフレード・ロンバルド。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | MGM |
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制作国 | アメリカ(1959) |
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