ナイル殺人事件(1978) 作品情報
ないるさつじんじけん
つい最近莫大な遺産を相続した美貌と聡明さを兼ねそなえたアメリカ娘のリネット(ロイス・チャイルズ)は、親友ジャクリーン(ミア・ファロー)から失業中の婚約者サイモン(サイモン・マッコーキンデール)を助けで欲しいという相談をうけ、早速サイモンと会った。リネットがこのサイモンと突然婚約を発表したのはそれから間もなくだった。しかし、この2人の結婚は思わぬ波紋をまきちらすことになる。エジプトヘハネムーンに旅立った2人の行く先々にジャクリーンが現れ、妨害行為を繰り返す。ジャクリーンの裏をかいて豪華客船カルナーク号でナイルの河下りに出かけた2人だったが、船にはなんとジャクリーンが乗っていた。悩んだリネットは、この船に偶然乗り合わせていた私立探偵ポアロ(ピーター・ユスチノフ)に、ジャクリーンを遠ざけてほしいと頼むが、断わられてしまう。ある朝、リネットが死体となって発見された。凶器はジャクリーンが持っていたピストルで、壁にはJの血文字が残されていた。しかし真っ先に疑われるべきジャクリーンには確固たるアリバイがあった。実はこの船にはその他にも、リネットに恨みを持つ者が多数乗っていたのだ。リネットの叔父で財産管理を委ねていたアンドリュー(ジョージ・ケネディ)、リネットを自作の小説のモデルにしてからかっている作家のサロメ(アンジェラ・ランズベリー)、サロメの娘でリネットに劣等感をもつロザリー(オリヴィア・ハッセー)、リネットの真珠のネックレスに目をつけているバン・スカイラー(ベティ・デイヴィス)、リネットにいかさま師呼ばわりされた医師ベスナー(ジャック・ウォーデン)、リネットに結婚を破談されたと思い込んでいるメイドのルイーズ(ジェーン・バーキン)、父親がリネットの祖父に破産させられた過去を持つ看護師のミス・バウアーズ(マギー・スミス)、ブルジョア階級を軽蔑している学生ファーガスン(ジョン・フィンチ)。多くの人間が動機をもつており、それぞれがピストルを手に入れリネットを撃ち殺すことができる状況だった。ポアロは旧友レイス大佐(デイヴィッド・ニーヴン)の協力を得て捜査を開始する。しかし真犯人を恐喝していたルイーズと、真犯人を目撃したと豪語していたサロメが次々と殺害される。そうして、ポアロの推理が真相に迫り、彼はこの殺人事件の意外な真犯人を突き止めるのだった。
「ナイル殺人事件(1978)」の解説
ナイル河をさかのぼる豪華遊覧船で起きた連続殺人事件を描くミステリー。製作はジョン・ブラボーンとリチャード・グッドウィン、監督は「キングコング(1976)」のジョン・ギラーミン、脚本は「探偵(スルース)」のアンソニー・シェーファー、原作はアガサ・クリスティー(「ナイルに死す」早川書房刊)、撮影はジャック・カーディフ、音楽はニーノ・ロータ、美術はピーター・マートン、衣裳はアンソニー・パウエルが各々担当。出演はピーター・ユスチノフ、ジェーン・バーキン、ロイス・チャイルズ、ベティ・デイヴィス、ミア・フアロー、ジョン・フィンチ、オリヴィア・ハッシー、ジョージ・ケネディ、アンジェラ・ランズベリー、サイモン・マッコーキンデール、デイヴィッド・ニーヴン、マギー・スミス、ジャック・ウォーデンなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1978年12月9日 |
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配給 | 東宝東和 |
制作国 | アメリカ(1978) |
上映時間 | 140分 |
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