ドクター・モローの島 感想・レビュー 1件

どくたーもろーのしま

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P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2024-05-12

この「ドクター・モローの島」は、ご存知、H・G・ウエルズの古典SF小説の映画化作品だ。

難破した船員ブラドック(マイケル・ヨーク)が、流れ着いた孤島で、野獣の人間化を研究しているモロー博士(バート・ランカスター)に出会う前半は、ほぼ原作通り。

ただ原作では、外科手術を反復し、それによって生ずる二次的変化の累積によって、野獣を人間化していくという、偶然に頼るやり方だが、映画では、染色体の説明に始まり、脳髄から採取した液を蒸溜したものを、繰り返し注射することになっている。

改変は後半で、原作では、博士の死後、獣人たちが次第に元の野獣に戻っていくありさまの描写にウエイトがかかっているが、映画では、島を脱出しようとしたブラドッグが捕らえられ、人間を野獣化する実験台にされるくだりが追加され、そこが面白い。

結局、彼は博士がパナマで買ったという娘マリア(バーバラ・カレラ)と危うくボートで脱出するが、その娘が実は-----という伏線のオチがついている。

最終更新日:2024-05-22 16:00:02

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