都会の叫び 作品情報
とかいのさけび
キャンデラ警部補は殺人犯マーティン・ロームを逮捕した。ロームは警官を殺し、自らも重傷を負っているが、事件の前に彼を訪れた女が何者であるかを白状しない。キャンデラはその女がデ・グラチヤ事件に関係があるとにらみ、必ず捕える決心である。女たらしのロームは看護婦プルーエットを口説き、問題の女ティーナを探し出してかくまうように頼む。ティーナは警部補の見込みとちがって善良な女である。町の病院から監獄の病院に移される時、ロームは脱走して、彼を脅迫した悪弁護士ナイルスを殺し、デ・グラチア宝石類を発見した。ロームと幼馴染みのキャンデラは彼の両親の家を訪ねてみたが、消息は不明だった。運よくティーナのアパートでキャンデラはロームを捕えかけたが、兄を英雄視して崇拝している彼の弟トニー少年の手引きで逃げてしまう。その後キャンデラはロームとその再親の家で鉢合わせしたが、またもや取り逃す。まだ傷のいえないロームは、昔の情婦ブレンダに助けを求め、無免許医師に手当てをしてもらうと、故買常習の名うての姐御ローズに、デ・グラチア宝石類を隠してある金庫の鍵をやるから、現金5000ドルと南米行きの切符をくれと相談を持ちかける。5000ドルと切符をもらうと、ロームはキャンデラに電話をかけ、ローズを捕縛しろと告げる。抜け目のないローズはロームに案内させ、感付いてロームを狙撃したが、外れてキャンデラが傷つき、ロームは逃げ去る。病院で手当てを受けたキャンデラは、第六感で看護婦プルーエットが臭いとにらみ、彼女の口からロームとティーナが近くの教会で会うことを知る。教会でティーナは殺人犯と結婚はできないと断ったものの、男の口説きに負けて結婚式を挙げようとする。其時キャンデラが傷ついた体でやって来て、ティーナを立ち去らせ、ピストルも見せないで、ロームに果し合いで勝負をつけようと申し込む。ロームは承知し、教会の外にでて対決することになったが、キャンデラは出血多量のために歩道に昏倒して了う。これ幸と逃げ出すロームを、渾身の勇をふるい起こしてキャンデラは射った。狙いは誤またず、少年の頃から曲がったことばかりしてきたマーティン・ロームは太く短い生涯を終った。
「都会の叫び」の解説
「らせん階段(1946)」「暗い鏡」のロバート・シオドマクが監督した映画で、「荒野の決闘」のヴィクター・マチュアと「出獄」「旋風大尉」のリチャード・コンテが主演するソル・C・シーゲル製作の1949年作品である。原作はヘンリー・エドワード・ヘルセス作のスリラー小説で、「影なき殺人」のリチャード・マーフィーが脚本を執筆した。撮影は新人のロイド・エイハーンの指揮である。助演者は新人フレッド・クラーク、「二重生活」のシェリー・ウィンタース、「出獄」のベティー・ガード、「暴力行為」「鉄のカーテン」のベリー・クローガー、新人デブラ・パジェット、ホープ・エマーソン、子役トミー・クック等である。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | セントラル |
---|---|
制作国 | アメリカ(1949) |
上映時間 | 95分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「都会の叫び」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。