逃亡地帯(1966) 作品情報
とうぼうちたい
ババー・リーブス(ロバート・レッドフォード)が仲間と2人で刑務所を脱走、その後殺人を犯しながら西に向かった。という知らせを受けたのは、ババーの故郷タール市のシェリフ、カルダー(マーロン・ブランド)で、ババー脱獄の噂は町中に広がった。町で権力を握っているのは石油成金のバル・ロジャース(E・G・マーシャル)で息子のジェイク(ジェームス・フォックス)とは、莫大な金を間に対立していた。ジェイクは幼な友達のババーが刑務所に入って間もなく、その肉感的な妻アンナ(ジェーン・フォンダ)と関係を持つようになっていた。人々は町を牛耳っている親子のこうした成り行きを好奇の目で眺めていたが、彼ら自身とてスキャンダルの渦中で生活しているのだった。週末ごとの派手なパーティそれは夫婦交換パーティなのだ。その退廃的ムードは、彼らの子供たちをも支配していた。この町の連中には、生きる目的など存在しないのである。こんなところへババーがやって来るという噂。人々はババーを追いつめることに熱中しだした。シェリフのカルダーだけが冷静に事態をみつめているだけだ。こんな中にババーが市のはずれの自動車スクラップ置場に潜入してきた。ババーはそこから妻のアンナに黒人を使って連絡した。アンナはジェイクとモテルで逢びきの最中だったため、黒人はカルダーに捕らわれた。カルダーは、アンナとジェイクをババーを自首させる約束で密かにスクラップ置場へ潜行させた。このことを知った町の連中は、保安官事務所を襲った。カルダーは殴り倒され、保護の黒人の口からババーの居所を知った町の連中は、スクラップ置場に殺到した。ババーを捕まえろ!狂喜の彼らは、ババー、アンナ、ジェイクの3人がひそんでいるあたりめがけて、ガソリンを投げる。銃を射ち込むという騒ぎになった。この騒ぎでジェイクとババーが死んだ。人々の興奮はやっと収まった。翌朝、カルダーと妻のルビーは淋しく町を去っていくのだった。
「逃亡地帯(1966)」の解説
原作は「ハイウェイ」のホートン・フートで「噂の二人」のリリアン・ヘルマンが脚色、「奇跡の人(1962)」のアーサー・ペンが監督したサスペンス・ドラマ。撮影は「ローラ殺人事件」のジョセフ・ラシェルで、音楽は「野性のエルザ」のジョン・バリー。出演者は「戦艦バウンティ」のマーロン・ブランド、「キャット・バルー」のジェーン・フォンダ、テレビ「弁護士プレストン」のE・G・マーシャル、「リオ・ブラボー」のアンジー・ディッキンソン、「大いなる野望」のマーサ・ハイヤー、「キング・ラット」のジェームズ・フォックスなど。製作は「アラビアのロレンス」のサム・スピーゲル。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:アーサー・ペン
原作:ホートン・フート 出演:マーロン・ブランド ジェーン・フォンダ ロバート・レッドフォード E・G・マーシャル アンジー・ディッキンソン ジャニス・ルール ミリアム・ホプキンス マーサ・ハイヤー リチャード・ブラッドフォード ロバート・デュヴァル ジェームズ・フォックス ダイアナ・ハイランド |
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配給 | コロムビア |
制作国 | アメリカ(1966) |
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