特攻決死隊 作品情報
とっこうけっしたい
第二次大戦の真最中--アメリカ国防省に勤務していたウィリアム・ダービー少佐(ジェームズ・ガーナー)は上司に特攻隊編成の急務を直訴し、自分からその任務を志願した。志願者たちは英国のダンディ基地に集結した。ソウル・ローゼン曹長(J・ワーデン)、ハンク・ビショップ(S・ホイットマン)、ローロー・バーンズなどの若者たちは、連日の激しい訓練に励んだ。彼等は基地付近の住宅に分散して宿泊した。そしてあちらこちらでロマンスの花を咲かせ、バーンズは助教官のマクダビッシュ軍曹の娘ペギー(ベネチア・スティーブンソン)と、前線出発前に結婚式をあげた。ダービー摩下の特攻隊はスコットランドを出発し北アフリカのアルジェーに上陸、北阿作戦に参加、続いてシシリイ島上陸作戦にも活躍した。1943年10月--イタリー本土攻撃が開始された。ナポリを占領した特攻隊は、市民たちのためにDDTを散布した。その中には美人娘のアンゲリナ・デ・ロッタ(エチカ・シューロー)もいた。彼女は兵隊たちの粗野な仕方に反感をもったが、通りがかりの若いデットマン中尉の態度に接し、彼に好感をいだくようになった。アンゲリナはアパートにデットマンを招いた。デットマンは彼女の粗野な暮らしぶりに、彼女を夜の女と誤解した。しかしそれは戦災のためと知り、彼女とダービー大佐にたのんで、隊の翻訳係に世話してやった。激しい山岳戦の後、休暇をとって再びデットマンはナポリに帰ってきた。アンゲリナは、病に倒れ床についていた。そして彼女は妊娠していた。子供の父親は独軍によって死刑にされたパルチザンだった。一度は失望したデットマンも死寸前の彼女のために、薬を探したりしてやり、ようやく一命をとり止め、2人は永遠の愛を誓うのだった。アンツイオ攻略の火蓋は切られた。特攻隊はここでも不死身の活躍をして、赫々たる戦果をあげ見事に目的を達した。戦争は終わり、平和な日がやって来た。特攻隊の勇士達もそれぞれなつかしの故郷へ帰っていった。デットマンもアンゲリナの待つナポリへと急ぐのだった。
「特攻決死隊」の解説
戦前の「つばさ」、戦後の「G・Iジョー」「戦場(1949)」などの作品をもつ「男の呼び」のウィリアム・A・ウェルマン久々の戦争映画。第二次大戦中の米特攻隊ともいうベダービー遊襲隊の活動を描いている。この部隊の実際の功労者ジェームズ・アルテリィ少佐の原作を「渡るべき多くの河」のガイ・トロスパーが脚色、パイロット出身の「B52爆撃隊」のウィリアム・H・クローシアが撮影を監督、「南部の反逆者」のマックス・スタイナーが音楽を担当した。技術顧問として米軍人が多く参加している。主演は「サヨナラ」のジェームズ・ガーナーが抜擢され、フランス映画出身の「青春の果実」のエチカ・シューローと共演する。助演するのは、「お茶と同情」のエドワード・バーンズ、「トロイのヘレン」のトリン・サッチャー、新星ベネチア・スティーブンソン、監督ウエルマン二世ビル・ウエルマン・ジュニアなど。製作は「追憶(1957)」のマーティン・ラッキン。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | ワーナー・ブラザース |
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制作国 | アメリカ(1958) |
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