P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-12-13
米ソの冷戦下、KGBが薬物催眠で洗脳した、50人のスパイを米国に送り込み、破壊活動を行なわせたテレフォン作戦。
だが、冷戦終結間近、忘れ去られたこの作戦を、再び決行しようとする、過激なスターリン主義者がいた。
この映画「テレフォン」は、その男の抹殺に、KGBの少佐チャールズ・ブロンソンが挑むという作品だ。
職人監督のドン・シーゲルの歯切れのいい演出が冴える、アクション・スリラーの傑作で、睡眠と完全記憶を取り入れたプロットが、実に秀逸だ。
ピーター・ハイアムズが脚本に参加していて、ラストのオチも観る者を鮮やかに裏切ってくれる。