P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2024-05-12
この「地球爆破作戦」は、SFファンなら観ておいて損のない映画で、コンピュータが発達して人類を支配するという、いわゆる電子頭脳テーマもので、SFの一大ジャンルをなしている。
この作品はD・F・ジョーンズの原作を「チャイナ・シンドローム」のジェームズ・ブリッジスが脚色し、「サブウェイ・パニック」のジョセフ・サージェントが監督をしている。
東西冷戦時のアメリカで、国防ミサイルシステムの要となる巨大コンピュータ、コロッサスが完成する。
だが、ソ連も同様のガーディアンを開発していて、進化したコロッサスはガーディアンと結託して、リンクを切断して制御しようとする人間たちを、核ミサイルで脅迫する。
科学者が監視カメラの目を盗んで連絡するため、女性科学者と逢引するなど、互いの頭脳戦も、実にスリリングだ。
この映画を観ていると、米ソ冷戦時代の当時よりも、世界がネットで結ばれた現代のほうが、より不気味さを増してくるような気がする。