大脱獄(1970) 感想・レビュー 1件

だいだつごく

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P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-11-27

この映画「大脱獄」は、ジョセフ・L・マンキウィッツ監督にしては珍しい、西部劇刑務所映画という娯楽篇というのが、映画ファンとしては食欲をそそられますね。

開巻、主要人物たちが刑務所へ入るまでのいきさつが、挿話的に紹介されていくが、カーク・ダグラスのがめつい強盗が、実に精彩を放っている。
わざわざ眼鏡をかけたりして、紳士気取りなのが面白い。

若いマイケル・ブロジェットが、はずみで恋人の父を殺してしまう描写も印象的だ。

ヘンリー・フォンダの保安官が、拳銃を持たずに酔っ払いの無法者に近づいて撃たれてしまうのは、西部実伝のパロディとして笑わせる。

刑務所に集まったのが、一筋縄ではいかない連中ばかりで、腕は立たなくても悪知恵が働く奴もいるので、「一人の悪党がいた---」という原題が意味する一人は誰なのかが、パズル的な興味を繋いでいくが、所長になって赴任してきたヘンリー・フォンダとカーク・ダクラスの腹の探り合いも見どころになっている。

最終更新日:2023-12-07 16:00:02

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