旅立ちの時 作品情報
たびだちのとき
アーサー(ジャド・ハーシュ)とアニー(クリスティン・ラーティ)の夫婦は、60年代の反戦運動の際にFBIにテロリストとして指名されたことにより、彼らの家族は以来各地を転々としていた。ある時一家はニュージャージーの小さな田舎にたどり着く。長男のダニー(リヴァー・フェニックス)は、この地の学校で音楽教師のフィリップス(エド・クローリー)に才能を認められ、やがて彼はフィリップスの娘ローナ(マーサ・プリンプトン)と出会い、2人は恋におちる。その頃、一家にはかつての同士ガス(L・M・キット・カースン)が訪ねてくるのだが、ある日時を経て彼が銀行強盗で警察に逮捕されたとの報が届き、彼らの生活は窮地に立つ。ダニーも音楽への夢とローナへの思いを心に残しつつも、家族と行動を共にしようとしていた。ところがアーサーとアニーは、彼に自分の歩きたい道を生きればいい、と告げる。今ダニーは、家族と別れて自分の道を1人で歩いてゆく決意を胸に抱くのだった。
「旅立ちの時」の解説
両親がテロリストとして指名手配されているある家族の愛と成長を描く。エグゼクティヴ・プロデューサーはバート・ハリスとナオミ・フォーナー、製作はエイミー・ロビンソンとグリフィン・ダン。監督は「キングの報酬」のシドニー・ルメット、脚本はフォーナー、撮影はジェリー・フィシャー、音楽はトニー・モットーラが担当。出演は「シルビーの帰郷」のクリスティン・ラーティ、リヴァー・フェニックスほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1988年10月1日 |
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配給 | 東宝東和 |
制作国 | アメリカ(1988) |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-20
この映画は一人の少年のいっぷう変わった青春物語でもあり、またアメリカという国そのものの、我が身を切りさいなむように切実な青春物語であると思います。
とにかく、今は亡きリバー・フェニックスが素晴らしい!!
「スタンド・バイ・ミー」「モスキート・コースト」でもそうでしたが、この少年俳優は、清冽な美貌もさることながら、子供のくせして妙に父性的な雰囲気が漂っているんですね。
幼いながら父親代わりをやってしまうような、けなげさと頼もしさがあるんですね。
彼と両親のスキンシップの描写が、実に繊細で豊かな味わいに満ちていますね。
彼は子供らしい心細さで両親の胸に顔をうずめるのですが、それがいつの間にか、彼のほうが両親をかばい、慰めているかのように見えるんですね。
とにかく、涙なしでは見られない作品でしたね。