闘いの太鼓 作品情報
たたかいのたいこ
1866年、モンタナ州に金鉱が発見されてゴールド・ラッシュが始まろうとしていた。合衆国政府は西部開発のため、郵便走路の建設に懸命だった。道路の予定コースがワイオミング地区のスー族インディアンの狩猟地を通るため、政府はララミー近くにキアニー砦を築いて護衛に当らせた。最後の狩猟地を死守するため、尊長レッド・クラウドはララミー会談に乗り込み、砦の構築に反対した。スー族にくわしい案内人ジム・ブリッジャー(ヴァン・ヘフリン)は尊長を説得、尊長も白人が約束を破れば道路を寸断するといって引き揚げた。砦の指揮官カリントン大佐(プレストン・フォスター)はブリッジャーに協力を求めた。初め固辞した彼も、ダンシー中尉(アレックス・ニコル)の姿を見て承諾した。彼は情け知らずの無鉄砲な男だった。ブリッジャーはシャイアン族の娘モナシータ(スーザン・キャボット)と相棒ベックワース(ジャック・オーキー)とスー族の集落に行き、不穏な空気に気づいた。ある日、ダンシー中尉は部下と郵便輸送に出発した。途中、旅行者のカステロ老人と姪のジュリー(イヴォンヌ・デ・カーロ)に出会った。その夜、野営地に馬を盗みに来た少年を、大佐の命令に反して、射殺した。翌日、ダンシーらは原住民の襲撃を受けブリッジャーらと合流して砦に戻った。ダンシーは大佐に偽りの報告をした。ブリッジャーは真相を部下に聞き、負傷した老人を救った。そんな彼にジュリーは恋心を寄せるようになった。砦の周辺にスー族が出没するようになった。大佐はララミーから新式小銃の補給を受けるため、単身ベックワースを連絡に派遣した。ブリッジャーはジュリーに身上話をした。数年前、チビントン義勇軍がシャイアン族を虐殺した時、ブリッジャーの妻子は殺された。その時の犯人こそダンシーでモナシータは妻の妹だった。スー族の攻撃が始まった。偵察隊の救援に向ったダンシー小隊は、命令を無視しダンシーを除いて全滅した。砦にベックワースが戻って来た。ブリッジャーはダンシー捜査に向った。ようやくダンシーをみつけたブリッジャーは沼地に追い詰めた。激しい格闘の最中、インディアンの少年の放った矢がダンシーの背中にあたって彼は息絶えた。スー族総攻撃の直前、砦に新式小銃が到着した。政府軍の反攻は成功したが、大佐はインディアンたちに同情して、レッド・クラウドを追跡することを断念した。
「闘いの太鼓」の解説
スー族とアメリカ開拓者の戦いを描いた西部劇。ダニエル・ジャレットの原作をシルヴィア・リチャーズとモーリス・ジェラティが脚色、ジョージ・シャーマンが監督に当った。撮影を受け持ったのはチャールズ・P・ボイル、音楽担当はハンス・J・サルター。出演するのはイヴォンヌ・デ・カーロ、ヴァン・ヘフリン、ジャック・オーキーなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | ユニヴァーサル映画 |
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制作国 | アメリカ(1951) |
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