大陸横断超特急 作品情報
たいりくおうだんちょうとっきゅう
出版業者ジョージ(ジーン・ワイルダー)は、ロスからシカゴ行きの特急列車に乗り、隣のコンパートメントの美人のヒリー(ジル・クレイバーグ)と知り合った。彼女は美術史家シュライナー教授の秘書。その彼女と酒を飲み交している時、逆吊りの男の死体が窓の外にあるのをジョージは見た。それが教授に似ていると彼女に言っても相手にしてもらえない。事実はロジャー(パトリック・マクグーハン)一味が教授を殺害したのである。もともとロジャーは偽の美術品を売ってかせいでいるギャングで、レンブラントの偽作を最近美術館に売りつけたので、それを教授に見破られるのを恐れたためであった。また、セールスマンのスイート(ネッド・ビーティ)は、実はロジャーを追うFBIで、偽作という証拠の教授の手紙を持っていた。だが、この手紙もスイートが殺され、ジョージの手元に入り、彼は追われるはめに陥いる。追ってくるロジャーの部下を殺し、1度は列車より降ろされた彼だが、再び乗り込み、今度はロジャーとの手紙争奪合戦。手紙をヒリーに渡すとまたもや列車より脱出の彼。かくして乗客は全員おろされたが、シカゴ手前で逃げる計画のロジャーは、ヒリーを人質に列車を発車させた。三再び、列車に乗り込むジョージ。目的はもちろんヒリー救出。激しい銃撃戦の末、ロジャーは死んでいった。そして彼を乗せた無人列車は、そのまま猛スピードでシカゴ駅に突っ込んで行くのだった。
「大陸横断超特急」の解説
大陸横断特急を舞台に組織の秘密を知って狙われる男の恋と冒険を描く。製作はエトワード・K・ミルキスとトーマス・L・ミラー、監督は「ある愛の詩」のアーサー・ヒラー・脚本はコリン・ヒギンズ、撮影はデイヴィッド・M・ウォルシュ、音楽はヘンリー・マンシーニが各々担当。出演はジーン・ワイルダー、ジル・クレイバーグ、パトリック・マクグーハンなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1977年4月29日 |
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配給 | 20世紀フォックス |
制作国 | アメリカ(1976) |
上映時間 | 114分 |
ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-11-10
「ある愛の詩」や「ラ・マンチャの男」などの映画を撮った、アーサー・ヒラー監督が、ジーン・ワイルダーのとぼけた個性をうまく生かし、娯楽映画監督としての腕前をフルに発揮した、ワクワクするほどの面白さに溢れた、列車アクション・コメディの痛快作が「大陸横断超特急」だ。
ロスアンゼルスからシカゴへ向かうシルヴァー・ストリーク号。
超特急といっても、平均時速80キロ前後で、二晩も車中で過ごさなければならないのだ。
そして、この列車に乗った出版業者ジーン・ワイルダーが、国際ギャング一味と闘う羽目になり、列車から三度も落ちながら大奮闘する。
落ちた列車を追って、飛び乗るのが普通だが、この主人公はいつも、おいてけぼりを食ってしまうというおかしみなど、定石の逆手をいくコリン・ヒギンズの脚本も面白く、ラストには機関車がシカゴ駅構内に突入するスペクタクルのおまけまでついている。
これだけ趣向を凝らせば、面白い映画ができるという見本のような作品だ。