P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-11-29
この映画「組織」は、リチャード・スタークのベストセラー小説"悪党パーカー"シリーズの「犯罪組織」の映画化作品だ。
とにかく、この映画は小気味がいい。
組織によって、兄と愛人を殺された主人公が出所後、ひとりで組織に戦いを挑み、復讐していく物語だ。
このように、粗筋自体は定番の復讐物語なのだが、冒頭からラストシーンまで、映画はスピーディーなテンポで走り抜ける。
もう、アクションに次ぐアクションの連続で、私のご贔屓のジョン・フリン監督の乾いた、しかも荒削りでダイナミックな演出が、全編に息つく暇を与えない緊迫感を生み出すんですね。
主人公の風采のあがらない中年男(ロバート・デュヴァル)が、精一杯の知恵と度胸で、大胆な計画を仕掛けるという脚本が抜群にいい。
そして、随所にアクションも盛り込まれ、後半にいくに従い、スピードと緊迫感が増していくんですね。
とにかく、ロバート・デュヴァルが、人間臭い中年のヒーローを好演していて、もう一人の中年のチンピラ(ジョー・ドン・ベイカー)との掛け合いも絶妙で、実に素晴らしい。