世界が燃えつきる日 作品情報

せかいがもえつきるひ

核世界が終って5年。全世界は廃墟と化した。アリゾナの砂漠の金属ドームの中の空軍基地には生存者がいる。他の都市からの連絡もなく、巨大なサソリに襲われるある日、オールバニーからの信号がキャッチされた。早速、デントン(ジョージ・ペパード)は、ランドマスターという装甲車により、旅立つ。彼とタナー(ジャン・マイケル・ヴィンセント)、キーガン(ポール・ウィンフィールド)とペリー(キップ・ニーヴェン)の2組のランドマスターは、この荒野の中『地獄のハイウェイ』を進んだ。突然嵐が接近し、キーガンのランドマスターは大破し、ペリーは死ぬ。重傷のキーガンを乗せ、タナー達のランドマスターは走る。「助けてくれ」とニューヨークから聞こえる送信。廃墟のラスベカスで彼らはジャニス(ドミニク・サンダ)という女性を助け、ガソリンを求め、ソルトレイク・シティへ向かうが、巨大なゴキブリに会い、キーガンも死亡。地獄の中をひたすら走るランドマスター。ある日、砂漠で11歳の少年ビリー(ジャッキー・アール・ヘイリー)を発見。ここの生き残り者の唯一の現存者だ。髪も抜けた異様な姿の地下人間の攻撃もかわし、旅するランドマスターも故障が目立つ。処理するためデトロイトへ向かう彼らの前に暴風雨が……。やがて嵐もおさまったが、ランドマスターは使い物にならず、タナーはデントンとジャニスを残し、ビリーと共にオートバイで、オールバニーへ向かっていった。生存という明日のために--。

「世界が燃えつきる日」の解説

核戦争の荒廃した地球を舞台に、ある地点から他の生存者のいる地点へ向かう人々の脱出行をサウンド360(立体音響)で描くSF。製作総指揮はハル・ランダースとボビー・ロバーツ、製作はジェローム・M・ザイトマンとポール・マスランスキー、監督は「ミッドウェイ」のジャック・スマイト、脚本はルーカス・ヘラーとアラン・シャープ、原作はロジャー・ゼラズニイの「地獄のハイウェイ」(早川書房刊)、撮影はハリー・ストラドリング・ジュニア、音楽はジェリー・ゴールドスミスが各々担当。出演はジャン・マイケル・ヴィンセント、ジョージ・ペパード、ドミニク・サンダ、ポール・ウィンフィールド、ジャッキー・アール・ヘイリー、マーレイ・ハミルトン、キップ・ニーヴェンなど。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1977年9月10日
配給 20世紀フォックス映画
制作国 アメリカ(1977)

ユーザーレビュー

総合評価:3点★★★☆☆、1件の投稿があります。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2024-05-12

核戦争のために全滅状態のアメリカが舞台で、地球の自転軸もずれてしまう。
アリゾナの砂漠の空軍基地にいて、生き残ったジャン=マイケル・ヴィンセントやジョージ・ペパードらが特製の重戦車ランドマスターに乗って、電波が発進されているニューヨークへ行くことになる。

この冒険の旅の中でビリー少年(ジャッキー・アール・ヘイリー)とショーガールのジャニス(ドミニク・サンダ)を拾ったり、ゴキブリの大群に襲われたりと様々なトラブルに見舞われながらも、何とか目的地に辿り着く。

若い軍人、中年の軍人、黒人兵士、そして若い女性に少年というメンバーは、それぞれキャラクターの違う人物を集めましたという底意がみえみえで興をそいでしまう。
しかも、登場人物のキャラクターはまるで掘り下げてなく、いつもなら必ずある色模様すらない。

この映画の冒頭で、巨大なさそりが襲いかかるシーンで、そのさそりが模型というのが歴然としていて白けてしまうが、以後、猛烈な竜巻、巨大なゴキブリ、大洪水といった怪異現象を、子供だましめいた稚拙なSFXで処理しているのにも呆れてしまう。

最終更新日:2024-05-22 16:00:02

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