凡ては夜に始まる 作品情報
すべてはよるにはじまる
ニューヨークのある出版会社の社長ライダー大佐がフロリダのパーム・ビーチで急死した。社では緊急重役会が召集され、その席上で半裸姿の若い女がライダー大佐の死ぬ直前に大佐の部屋から走り去ったことが明らかになった。この時の様子がはっきりすることによって銀行との交渉が不成立に終るかも知れない。重役会は謎の娘の正体をつきとめ口を封じることをとりきめた。大佐のオイに当たる道楽者のトニー・ライダー(ディーン・マーティン)はその娘がゆすりをくわだてているのなら大佐の葬式に姿を見せて大佐と自分との仲が尋常のものでないことを示すだろうといった。重役会も彼の意見を尊重した。葬式の当日、疑惑の眼が大声で泣いたケティ・ロビンス(シャーリー・マクレーン)に向けられた。彼女は調査部にいて、トニーも彼女の人柄を知っていたが、一応調べることになった。しかし彼女が最近パーム・ビーチに旅行していることや、ミンクの外套を持っていたことが、彼女を不利にした。トニーは200万ドルの昇給を条件にケティの口を封じようとした。重役連中はそれでも不安だった。さいわいケティが獣医のウォレン・キングスリー(クリフ・ロバートソン)と婚約していたので、早急に結婚させればゆすりをくわだてるきづかいもあるまいと考えた。トニーもこの計画に一役買いキングスリーの両親を田舎から呼びよせケティに会わそうと考えた。しかしキングスリーの両親はこの派手なふるまいを怪しみ、結婚式どころではなくなった。トニーはやむなくケティをアパートに招き色じかけで口説きおとそうとした。酔ったケティはトニーの求愛にこたえた。トニーはケティに「会社をゆすろうとしたことはゆるす」といった。怒ったケティはアパートをとびだした。その時銀行から「承諾」の電話がかかってきた。今まで延期になっていたのはトニーの手腕を調べていたからだった。トニーは身をもってケティに詫びることにきめた。
「凡ては夜に始まる」の解説
「果てしなき夢」のジョセフ・アンソニー監督がマージット・ベスジとオーエン・エルフォードの原作を映画化したミステリー・コメディ。脚色はエドモンド・ベロイン、モーリス・リッチリン、シドニー・シェルダンの3人の共同。撮影は「果てしなき夢」のジョセフ・ラシェル。音楽はアンドレ・プレヴィン。出演するのは「オーシャンと十一人の仲間」のディーン・マーティンとシャーリー・マクレーン。製作はハル・B・ウォリス。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | パラマウント |
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制作国 | アメリカ(1960) |
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