姿なき殺人者 作品情報
すがたなきさつじんしゃ
オーストリアの山中にある古城に8人の客が招待された。招待主はオーエンと名のる男だがだれも、この人に会ったことがない。夕食の席にもオーエンは現れず、この城の中には8人の客と召使いのグローマン夫妻の10人がいるだけだ。そして食卓の上には、10人の小さなインディアンの人形が飾られてあった。夕食後、その場の空気をやわらげようと、歌手のマイク(フェビアン)は、「テン・リトル・インディアン」の歌をうたったが、不評を買う。その時テープに吹き込まれたオーエンの声が流れてきた。10人を殺人の罪で責め、その罪に対する報復宣言である。衝撃を受け狼狽する一同。マイクは自分の犯した罪を告白するが、直後にその場で急死する。夜、恐怖にかられたグローマン夫人が脱出を計ったが、谷間に落ちて死んだ。卓上のインディアンの人形が、いつのまにか2つなくなっていた。続いてマンドレイク将軍が地下室で殺された。そして召使いのグローマン、グラマー女優イローナが殺され、残るは5人だけとなった。5人はそれぞれ過去に犯した罪を告白しあい、告白を拒否した者が犯人--と断定した。ただひとり若いイギリス美人アン(シャーリー・イートン)だけが、順番がきたとき、口実をもうけて2階に上がったが、その時2階から彼女の悲鳴が聞こえ、城内はまっ暗になった。そして明るくなると元判事のキャノンが殺されていた。その夜アームストリング博士が姿を消した。彼が犯人だったのかと、残った3人は安堵する。しかし翌朝、何かを発見した私立探偵のブロアが殺された。屋敷にはアンとヒュー(ヒュー・オブライエン)しかいないにもかかわらず…。ブロアが発見したのはアームストリングの死体だった。しかも死後時間がたっていた。犯人はアンかヒューか。この2人はいつしか恋に落ちていたが、ついにアンはヒューに銃を向ける。果たして真犯人は本当にアンなのか。やがて雪山に銃声が響き渡る。
「姿なき殺人者」の解説
アガサ・クリスティの推理小説『そして誰もいなくなった』をピーター・イェルダムとピーター・ウェルベックが脚色、ジョージ・ポロックが監督にあたった。撮影はアーネスト・スチュワード、音楽はマルコム・ロックヤーが担当。出演は「復讐戦線」のヒュー・オブライエン、「さそり暗殺命令」のシャーリー・イートン、歌手のフェビアン、「マイ・フェア・レディ」のスタンレー・ハロウェイほか。製作はオリヴァー・A・アンガー。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | タイヘイフィルム |
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制作国 | イギリス(1967) |
上映時間 | 91分 |
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