シンバッド 七回目の航海 作品情報
しんばっとななかいめのこうかい
バグダッドのシンバッド王子(カーウィン・マシューズ)は、婚約者パリサ姫(キャスリン・グラント)とペルシャに航海中、コロッサ島で1つ目の巨人に追われる魔法使いソクラを助けてやり、彼の魔法のランプは巨人に奪われてしまったが、ともに逃出すことに成功した。国にカエルト、ソクラはランプをとりもどすため再び島に行くことを願った。しかし王子がそれを許さなかったため、彼は姫の身体を一寸法師にして、それを元通りにするには、コロッサ島に住む双頭の鷲の卵の殻が必要だといって船を出すことを求めた。姫を小さい金の箱に入れ、部下のハルハとアリ、牢から出した暴れ者たちをつれて、王子はソクラといっしょに出発した。島についた一行は巨人に襲われたが、王子は燃える火の棒をその身体につきさし、退治してランプをとりもどした。双頭の鷲の巣で卵の殻を手に入れた。しかしソクラは姫を元にもどそうとしない。双頭の鷲の母鳥に襲われて戦っている間に、姫がソクラに監禁されたことをランプの精から聞いた王子は、ソクラの洞窟に向かった。入口につながれている火を吐く巨竜を避けて、洞窟に入った王子は姫の身体を元どうりにさせることができた。しかしソクラは、骸骨を動かして王子にたちむかわせ、洞窟の入口に通じる火の橋を破壊した。この危機を救ってくれたのは、魔法のランプの精だった。洞窟を出ると、また別の1つ目の巨人が、襲撃してきた。部下達は火を吐く巨竜の鎖を切って巨人を殺させた。ソクラは今度は巨竜に命じて王子一行を追わせたが、大きな石引矢を使ってシンバッドは巨竜とソクラを倒した。やっと目的を達して乗船した王子が、ランプの精を気づかって名を口にすると、精の少年は魔法を解かれて自由の身となり、巨人から取りもどした宝を王子と姫に献上した。こうして、帆に風を満々とうけて、船は一路バグダッドに向かって出発した。
「シンバッド 七回目の航海」の解説
「王者の剣」のネイサン・ジュラン監督が、キース・コルブのシナリオによって作ったアラビアン・ナイトに発想を得る異国的冒険譚。製作者チャールズ・シニアの5カ年間の実験にもとづく、ダイナーメーション手法という新プロセスを使ったトリック撮影が、全編に効果的に使われる。50呎もある巨人、500呎の巨竜等の巨大なものから、一寸法師にされる姫君や、小さなランプの精等の小さな対象までが、登場人物と同一画面に活躍し、剣で闘う骸骨や魔法等の表現にも新機軸がみられる。撮影監督は「二十七人の漂流者」のウィルキー・クーパー。音楽バーナード・ハーマン、美術ギル・パレンドー。特殊効果をレイ・ハリーハウゼンが担当している。出演者は新人カーウィン・マシューズに、「裏窓」のキャスリン・グラント、「旅券8241の女」のアレック・マンゴー、トーリン・サッチャー、ハロルド・カスケット等。スペインのグラナダ、セヴィラ、バルセロナ等にロケが行なわれている。製作チャールズ・H・シニア。テクニカラー・メガスコープ。1958年作品。後に邦題が「シンドバッド 7回目の冒険」に改題された。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | コロムビア |
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制作国 | アメリカ(1958) |
上映時間 | 88分 |
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