P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- なし
- 投稿日
- 2024-07-03
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
そのとてつもないお宝を探しに、刻印が指し示す孤島を目指して、シンドバッドは首相、そして奴隷のモルギアナ(キャロライン・マンロー)などを連れて、未知の大洋に船出していくのです。
「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」などのゴラムや魔狼などの人間以外の生きものの姿は、全く違和感がなく、つくづくヴィジュアル・エフェクトの技術の飛躍的な向上を感じてしまいます。
現在、もし「シンドバッド」を映画化するとしたら、恐らくこの映画に登場するケンタウルスもグリフィンも、もっとスムーズに動き回り、もっと自然でリアリティーあふれる姿になるに違いありません。
現実にはいない生きものを人間と同じ場面に登場させること、これがいかに難しい技術であったかが、逆に40年以上前の映画を観るとほんとによくわかりますね。
コマ撮りの特撮は、ぎくしゃくしていて、何かとてもユーモラスに見えてしまうのですが、ただ一カ所、6本腕の女神カーリーとシンドバッドとの剣戟シーンは、凄い迫力で息をのみましたね。
そして、このシーンはこの映画の最大の見せ場にもなっているんですね。
イギリスなどのヨーロッパ製のファンタジー映画は、ハリウッド製と違って、ある種の気品があるように思います。 なんとも言えない優雅さがあるというのか、格調高い感じがするんですね。