死刑台に接吻 作品情報
しけいだいにせっぷんしけいだいにきす
ダイアナ(キャロル・リンレイ)は見かけは美しい娘であったが、精神に異常をきたしていたので、彼女の叔母マーガレット(キャスリン・ギヴニー)は主治医のハッジス博士(ウィット・ビッセル)は、彼女を精神病院に入れる相談をしていた。それを盗み聞いたダイアナは、錯乱者特有の鋭利な妄想力を発揮し、恐ろしい計画を考え出した。その対象とされたのは、著名なゴルファーのジェリー(ポール・バーク)であった。現在、彼はマイク(フィリップ・ケイリー)、ピート(ピーター・リンド・ヘイズ)の3人で、選手権争奪戦の最中であった。その彼の前に突然ダイアナが姿を見せ、「好敵手マイクを私が殺すから、そのかわり私の依頼する人を殺して」と“交換殺人”を申し出た。ジェリーは、冗談半分に承諾したが、その会話が録音されていることに気づかなかった。その夜、プレイボーイのマイクが、美人のシャロン(エレーン・デヴリー)に逃げられ1人でいるところを、ダイアナは撲殺してしまった。ダイアナからの電話でこの話を聞いたジェリーは、全然とりあわなかったが、翌日マイクの死体を見て愕然とし、初めて事の重大さに気づいたのだった。当然のことに捜査陣の疑惑は彼に向けられ、担当官ギャビン(スティーブン・マクナリー)の執拗な監視がついた。録音テープをネタに脅されたジェリーは、意を決して博士の事務所に忍び込んだが、彼にはついに殺人は出来なかった。ダイアナの毒牙は、ジェリーの妻リー(マーサ・ハイヤー)に向けられた。夫の無実を信じていた彼女も、証拠のテープをダイアナから聞かされ、信頼が崩れはじめた。決勝戦に勝利をおさめたジェリーが、1人家を出るのを見て、リーは彼がダイアナを殺しに行くと思い、いそいでダイアナの家へ走った。そこで、待ちかまえていた彼女に、水中銃で無人の砂浜を追われたが、危機一髪で命をとりとめた。そして、彼女は事件のすべてが、ダイアナの精神錯乱からひき起こされたことを知り、夫の無罪と無事を確信した。(ワーナー配給*1時間47分)
「死刑台に接吻」の解説
ヒッチコック監督の「見知らぬ乗客」を現代的に翻案したサスペンス・スリラー。製作総指揮はロバート・ゴールドスタイン、製作はハロルド・A・ゴールドスタイン、監督は新鋭のロバート・スパー。「太陽がいっぱい」のパトリシア・ハイスミスの原作をフランク・ターロフとノーマン・カトコフが脚色。撮影はジャック・マルクェ、音楽はジェームズ・ファガス、編集はマージョリー・ファウラーがそれぞれ担当。出演は「屋根の上の赤ちゃん」のポール・バーク、「謀略ルート」のキャロル・リンレイ、「真昼の衝動」のマーサ・ハイヤー。その他、ピーター・リンド・ヘイズ、フィリップ・ケイリー、スティーブン・マクナリー、ウィット・ビッセル、エレーン・デヴリー、キャスリン・ギヴニーなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1970年6月20日 |
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配給 | ワーナー |
制作国 | アメリカ(1969) |
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