ゴーストハンターズ 作品情報
ごーすとはんたーず
サンフランシスコのチャイナタウンでレストランを経営しているワン(デニス・ダン)は、アメリカ人の友人ジャック(カート・ラッセル)と、空港に恋人ミヤオ(スージー・パイ)を迎えにいったが、彼女は“死の貴族”というやくざに誘拐されてしまう。彼女の行方を追う2人はチャイナタウンのやくざ同士の抗争に巻き込まれるが、ミヤオは伝説の幽霊ロー・バン(ジェームズ・ホン)に捕えられていることを知る。ロー・パンは2258歳で肉も骨も霧状だが身長2メートルの怪人に変身、グリーン・アイの女と結婚すれば呪いから解放されると知って、“雷鳴”“雨”“稲妻”という超能力三人組に命じて緑の瞳のミヤオをさらったのだ。ジャックは空港で知り合った女性弁護士グレイシー(キム・キャトラル)やワン、さらにロー・パンの正体を取材に来た女性記者マーゴ(ケイト・バートン)らと“地獄のカマ”や“さかさま地獄”の迷路に迷い込み、ジャックとワンは魔窟で三人組に捕えられロー・パンのもとへ連れて行かれた。そしてグレイシーもグリーン・アイだったために連れ去られた。ロー・パンは催眠魔術でグレイシーとミヤオを魂の抜けた人形のようにし、エンマ大王の大宮庭で華麗な結婚の儀式をあげる。これで普通の人間に復活できると喜び、花嫁から生き血を吸いとり、うまそうになめた。ロー・パンの結婚の儀式のさなか、ジャックとワンは式場に殴り込みをかけ、壮烈な戦闘がくりひろげられた。やがてワンは愛するミヤオを、ジャックはグレイシーをロー・パンのもとから助けた。2人はいつしか愛し合うようになっていたのだ。ジャックたちの案内人となった観光バス運転手のエッグ(ヴィクター・ウォン)は不可能を可能にする六魔神の薬をみんなに飲ませていたためにスーパーマン的超能力を発揮、ロー・パン一味をこてんぱんにやっつけた。ともあれ、めでたくゴーストハントに成功し、無事に地上に出てきたジャックたち。ジャックはもとの運転手にかえって元気に働き始めた。
「ゴーストハンターズ」の解説
伝説の幽霊に恋人をさらわれた2人の男の恋人救出作戦を描くSFファンタジー。製作はラリー・J・フランコ、監督はジョン・カーペンター、エグゼクティヴ・プロデューサーはポール・モナシュとキース・バリッシュ、脚本はゲアリー・ゴールドマンとデイヴィッド・Z・ワインスタイン、潤色はW・D・リクター、編集はマーク・ワーナー、スティーヴ・マーコヴィッチ、エドワード・A・ワーシルカ・ジュニア、視覚効果製作はリチャード・エドランドが担当。出演はカート・ラッセル、デニス・ダンほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1987年1月17日 |
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配給 | 20世紀フォックス |
制作国 | アメリカ(1986) |
ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-12-04
サンフランシスコのチャイナタウンは、大陸横断鉄道建設に従事した中国人が、故国から妻子を呼び寄せて建設した街だ。
いわば白人にとっては、中国的なもののイメージの源泉となる場所だ。
この街を舞台にした「ゴーストハンターズ」の出だしは、主人公が、黒づくめの愚連隊"死の貴族"を追って、黄色い鉢巻きの"チャンシン"と、赤いターバンの"ウィンコン"なる戦う結社が対立する中華街にやって来る。
そして、乱闘が始まるや否や、雷鳴と共に編み笠姿の"嵐の3人組"が現れる。
トラックで逃げようとした主人公は、魔界の王"ローパン"を轢いてしまうのだった-------。
ジョン・カーペンター監督は、「今のうちに思い切り悪ふざけをしておきたかった」のだそうで、香港映画顔負けの羽目を外した演出が見ものだ。