グランド・ツアー 作品情報
ぐらんどつあー
ベン・ウィルソン(ジェフ・ダニエルズ)は、ひとり娘のヒラリー(アリアナ・リチャーズ)と、田舎町で小さなホテルを経営していた。彼には、ピアノが好きだった妻を自動車事故で死なせてしまった辛い思い出があった。夏のシーズンを前に改装中のベンのホテルに、旅行者の一団がやって来て、強引に泊まり込む。不思議な香りのお茶や奇妙な生活習慣、彼らの行動は謎に包まれていた。ある日、ベンは町で偶然、その宿泊客のひとりのパスポートを拾った。開いてみると、無数のスタンプの跡と、不可解な年号と場所。ベンは、それらが、過去に起きた大災害の日付と場所に一致することを発見する。そこへ、旅行団の美しい女性リーヴ(エミリア・クロウ)が現れ、ベンは誘われるままに不思議なお茶を飲まされて意識を失ってしまう。目が覚めた時、閃光とともに巨大な石が降ってきて、町の半分を吹き飛ばす大災害を引き起こした。旅行団の一行は、ホテルの一室からその光景を眺めていた。ベンはヒラリーが無事だったことを知り安堵する。旅行者はベンのホテルを発ち、不幸は去ったように見えた。ところが、実は彼らはまだ町のはずれに留まっていたのだ。彼らの残した双眼鏡をのぞくベンの目に映ったのは、廃墟となった町の避難所になっている学校の体育館だった。ベンは体育館へ急いだが、すでに手遅れで、体育館はガス爆発で吹き飛ばされ、ボランティアとして働いていたヒラリーも死んでしまう。愛する娘を失って絶望するベンをよそに、次の旅に出て行く一行。が、ベンに好意をよせるリーヴは、ひそかに彼にパスポートを手渡す。時空を超えるパスポートを手に入れ、ヒラリーを救い出したベンは、過去の自分に出会い、幸せな日々の思い出に浸っていた。そこへ、亡き妻がかつて弾いていた「エリーゼのために」のピアノの音が流れてくる。
「グランド・ツアー」の解説
過去の惨劇を体験するためにやって来る未来からの訪問者。彼らの持つ不思議なパスポートを手に入れた男が、妻と娘のために時空を跳び超えるSFファンタジー。監督デイヴィッド・トゥーヒーのデビュー作品。製作はジョン・オコナー、エグゼクティヴ・プロデューサーはポール・ホワイト、脚本はデイヴィッド・トゥーヒー、撮影はハリー・マティアス、美術はマイケル・ノヴォトニー、SFXはジェームズ・W・ボーシャンが担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1992年5月23日 |
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配給 | CDF |
制作国 | アメリカ(1991) |
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