P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-11-21
無生物に悪霊が宿って害をなすという映画は、これまでにも沢山あった。
それは家(「たたり」)であったり、船(「ゴースト 血のシャワー」)であったり、ピアノ(「残酷の沼」)であったりする。
悪霊は取り憑く相手を選ばない。
この作品同様、車を主人公にしたものには、題名もズバリ「ザ・カー」という映画が既にあった。
いわば使い古された題材なのだが、この映画に登場する車の悪霊的な性格が、とても魅力的なので、観ていて退屈しない。
その車とは、赤いグラマラスなボディが官能的な1958年型プリマス。
この車の名前が、クリスティーンなのだ
車体に傷を付けられ、美貌をそこなわれるや、時には火達磨になりながらも、車に悪戯した相手を追い詰め殺すのだ。
その徹底ぶりが、とても爽快なのだ。