クリーチャー 作品情報
くりーちゃー
21世紀の地球は鉱山物資も底を尽き、西ドイツのリクター社とアメリカのNTI社は土星の第一衛星タイタンにまで触手を仲ばしていた。NTIのタイタン調査隊が約20万年前の遺跡を発見するが、写真を撮ろうとした隊員が遺跡のカプセルに近づいた瞬間、マスクの内側が血の海と化した。一方、NTIの宇宙ステーションに行方不明の調査船が突入するという事故が起こった。NTIは2つの事故を究明するため考古学調査隊を編成しタイタンヘ送った。メンバーは船長のマイク(スタン・アイヴァー)、隊長のパーキンス(ライマン・ウォード)、副操縦士のベス(ウェンディ・シャール)、医師のウェンディ(アネット・マッカーシー)、宇宙防衛隊員のメラニー・ブルース(ダイアン・サリンジャー)、宇宙考古学のジョン・フェンネル(ロバート・ジャフィー)とその恋人で地球考古学者のスーザン・デランバー(マリー・ローラン)で、一行を乗せたシェナンドー号はタイタンに到着するが、着陸に失敗し、機能が停止してしまう。先に到着している筈のリクター社の宇宙船にSOSを送ったが何の反応も無かった。NTIのクルー達は恐る恐るリクター船に近づいた。そこには異様な卵と有機物、そしてリクター船乗員たちの無惨な死体があった。その時、スーザンが何者かに殺される。やがてシェナンドー号に、リクター船唯一の生存者ハンス・ホフナー(クラウス・キンスキー)が現われた。彼の話によると、スーザンを襲ったのは、遺跡に集められた銀河系の生体標本の一部だという。20万年も待ち続けたそれは、人間の脳にとりついて仲間同士を相討ちにさせるという。それがクリーチャーだった。スーザンの死に衝撃を受けていたジョンの前に、全裸のスーザンが現われる。誘われるまま外に出たジョンは、クリーチャーに冒されていたスーザンのえじきとなった。しばらくして、行方不明になっていたジョンからリクター船で脱出できると連絡してきた。ジョンがクリーチャーに冒されているとは知らない隊員たちは彼の罠にはまり、次々と殺害されてゆく。ただひとりシェナンドー号に残ったヘスにも身の危険が迫るが、数十万ボルトの電気エネルギーを利用した武器でクリーチャーを撃退、さらにクリーチャーに爆弾を仕掛け、全滅させた。
「クリーチャー」の解説
土星を訪れた地球の探査隊と謎の複合生命体“クリーチャー”の戦いを描いたSF映画。製作はウィリアム・R・ダン、エグゼクティヴ・プロデューサーはモシュ・ディアマントトとロニー・ヘーダー。監督はこれが初めて日本で公開されるウィリアム・マーロン。脚本はマーロンとアラン・リード、撮影はハリー・マシアス、特殊技術はL・A・エフェクト・グループとロバート・スコタック、音楽はトーマス・チェイスとスティーヴ・ラッカーが担当。出演はクラウス・キンスギー、スタン・アイヴァーほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1986年11月29日 |
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配給 | ジョイパックフィルム |
制作国 | アメリカ(1985) |
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