禁じられた情事の森 作品情報
きんじられたじょうじのもり
ジョージア州の深い森に囲まれた一角に陸軍の宿舎があった。レオノーラ(エリザベス・テイラー)は、そこの1つに夫のウェルドン・ペンダートン少佐(マーロン・ブランド)とともに住んでいた。夫婦とはいうものの、2人は寝室さえも別にしており、長いこと肉体的交渉はとだえていた。というのはペンダートンは倒錯した性を愛する男だったからである。満たされぬ肉体のかわきを、レオノーラは、隣家に住むラングドン少佐とのつかのまの情事でいやしていた。そんなある日、3人は森へ馬を走らせた。そしてそこで、全裸で馬を乗りまわす兵卒ウィリアムスの姿に出会った。ペンダートンの目は異常な光をおび、翌日から、その裸の姿を求める彼の姿が森の中に見られるようになり、日を追って、ペンダートンは性倒錯の世界へおぼれ込んでいった。一方、ウィリアムスはかつて手伝いにきた折りに会った、レオノーラのことが忘れられず夜毎少佐の家に忍び込み、眠っている彼女の白い肢体を見つめ続けていたのだった。そんなウィリアムスの姿を窓ごしに見たラングドンの妻アリスンは、それが自分の夫と思い込み、ペンダートンに告げたのだが、3年前に奇形の子供を亡くして以来病気がちで、精神的にも少し異常とも思われていたので相手にされず、かえって本当に精神的錯乱があるとの医師の診断で入院させられ、そのショックの心臓発作で息を引きとってしまった。このアリスンの死は、レオノーラとラングドンとの情事の炎をも消してしまった。だが、若いウィリアムスに対するペンダートンの愛は燃えさかるばかりだった。ところが、ある夜、レオノーラの寝室に忍び込むウィリアムスをペンダートンは見てしまった。嫉妬に狂ったペンダートンの銃口が、妻のベッドの側にいた愛する若い男に対して、火を吹いた。
「禁じられた情事の森」の解説
女流作家カーソン・マッカラーズの小説を、チャップマン・モーティマー、グラディス・ヒル、ジョン・ヒューストンが共同で脚色し、「天地創造」のジョン・ヒューストンが監督した。撮影はアルド・トンティ、音楽は黛敏郎が担当している。出演は「危険な旅路」のエリザベス・テイラー、「伯爵夫人」のマーロン・ブランド、ほかにブライアン・キース、ジュリー・ハリス、ロバート・フォスターなど。製作はレイ・スターク。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | ワーナー・ブラザース・セブン・アーツ |
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制作国 | アメリカ(1967) |
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