P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-09-25
若い愛にとどめをさした87発!!
束の間の幸福も無情に消えた、短い恋と生命。
1934年5月23日。87発の弾丸が若い2人の生命を奪った。
無法に生きた、汚れた顔の天使ボニーとクライド。
この映画は、青春の悲しい心のバラード。
アメリカン・ニューシネマの衝撃作だ。
おれたちにあすはない
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若い愛にとどめをさした87発!!
束の間の幸福も無情に消えた、短い恋と生命。
1934年5月23日。87発の弾丸が若い2人の生命を奪った。
無法に生きた、汚れた顔の天使ボニーとクライド。
この映画は、青春の悲しい心のバラード。
アメリカン・ニューシネマの衝撃作だ。
ラストシーンの衝撃は計り知れないけれど,時に挿入されるカントリーなサウンドが陽気なテンポを醸し出して,一抹の救いと為って居る様だ
またルネ・クレマン監督〈パリは霧にぬれて〉のフェイ・ダナウエイもなかなかcharmingでサスペンスフル
撮影バーネット・ガフイーのカメラワークはフエイ・ダナウエイを瑞々しく,一際印象的にモダンガールに写し出す…。アカデミー撮影賞にも輝いたアーサー・ペン監督の代表作
アーサーペンの処女監督作品<左ききの拳銃>のラストシーン。ポール-ニューマンの其の左ききの男の姿は、本編で人の良い二人が被るあの衝撃のラストとピッタリと重なった…。ボニーもクライドも明日の未来の無い刹那的な生を燃焼してしまう!!余りにも早くそして余りにも若い二人。銀行強盗をして暮らす姿は<明日に向かって撃て>のアンチヒーロー或いはアンチヒロインとも通じ会った。
西川美和監督の映画の本を読んでいたら日常生活の中のトラブルがかえってドラマ創作にとっては、またとないアイデアを産む云々ーとあった。本編はボニー&クライドの、或いはモスを入れて若手アウトローの最強のコンビネーション、其が仲間の拡張で齟齬を来す処からドラマが始まる。その意味で典型的なスタイルで突き進む…。彼女が披露したポエムのラストの言葉如くギャングの、或いは二人の顛末は予め告げられていたのだ!
人生の最高の刹那が最悪の瞬間の伏線…。衝撃のラストに比してボニー&クライドの幸福感は余りに絶頂であったー。その鮮やかな切り返し。アメリカン・ニューシネマの気鋭アーサー・ペンの流れる様な映像美が人生のひとコマを永遠に刻み取る♪フェイ・ダナウエイとウオーレン・ビューテイの青春の名コンビ!