P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-09
NHKラジオ深夜便ミッドナイト・トークguestは井上順,男優ファッションに着目した話題提供で本篇のケーリー・グラントの伊達振りを気に入って吸収しようとチャレンジした日々~云々。グラント他クラシック作品の往年の銀幕スターの名が次々と
おめい
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NHKラジオ深夜便ミッドナイト・トークguestは井上順,男優ファッションに着目した話題提供で本篇のケーリー・グラントの伊達振りを気に入って吸収しようとチャレンジした日々~云々。グラント他クラシック作品の往年の銀幕スターの名が次々と
1940年代当時からすでに、人間の不安感や恐怖心理の描写にかけては第一人者だったアルフレッド・ヒッチコック監督は、この「汚名」で息詰まるサスペンスと激しい恋を巧みにクロスさせた。
主演のイングリッド・バーグマンは、主人公の陰影のある複雑な心理を流麗に演じていて、実に見事だ。
秘密を探るためなら、愛もないのに敵方のスパイと結婚してしまうバーグマンも凄いが、一番ハラハラするのは、酒蔵のシーンだ。
酒蔵に秘密の品が隠されているらしいということになって、まず鍵を盗み出すシーン。
それから、パーティの時に酒蔵へもぐりこむシーン。
それぞれ、ああもうダメだ、見つかってしまうと思う瞬間に、どうやって、その場を切り抜けるのか。
そこが最大の見どころで、とにかく次から次へとスリルの連続で、息もつかせない。
そして本篇の前年のアルフレッド・ヒッチコック監督作品〈白い恐怖〉でもイングリット・バーグマンが恋するヒロインで登場,若きグレゴリー・ペックと共演,悪夢のシーンではサルバドール・ダリのシュールな美術造形が用いられる…。心の扉が開く心理描写も一際,印象的だった
撮影テッド・デズラフの主観的で心理的な映像描写も見もの,デイテイルに拘ったサスペンスの巨匠ヒッチコック監督の手腕も美事。二大スターの大写しなキス・シーンも話題に