大いなる野望 作品情報
おおいなるやぼう
1923年、ジョナス・ゴード・ジュニア(ジョージ・ペパード)は急死した父の後をつぎ、若くしてコード化学の社長となった。リナ(キャロル・ベイカー)は、かつて彼の恋人だったが父の妻になった女で、彼は金で縁を切った。彼女はネバダ(アラン・ラッド)という、コードが幼い時からともに育った西部男と一緒にさった。その後コードは会社を多方面にわたり、がむしゃらに発展させると共に、自らは航空機によるアメリカ大陸横断のスピード記録をつくり、航空技師の娘モニカと結婚した。その間ネバダは映画界に入り、リナはパリで頽廃した生活をおくっていた。その頃ハリウッドはサイレントからトーキー時代に入り、経済的な苦境におちいったネバダはコードに援助をたのんだ。彼は映画界にのりこみ、リナを女優にし、ネバダと共演させた。映画は大成功、リナは人気スターとなった。そしてコードはリナと一緒にいるホテルへモニカを呼びよせ、離婚を承諾させた。他の事業と並行させながら彼は映画会社の乗っ取りを始めたが、部下の裏切りで高値で買わされた。ネバダと結婚したリナは酔っぱらい運転で即死した。コードはコールガールのジェニーをスターにした。同時に彼はモニカの父に仕事をたのむため彼女と娘に会ったが、そこへジェニーが現われたのでモニカは誤解したまま彼の前をさった。コードはジェニーに過去を承知で求婚したが、彼女は彼の求めているものが彼の野望の一環にすぎないのをしり、姿を消した。彼を理解してくれるのはネバダだけになった。しかしネバダの忠告が原因で2人は大喧嘩になり、勝ったのはネバダだった。しかしそれまでコードが無暴なまでに仕事をしてきたのは兄が狂死したため、自分もいつかは発狂するかも知れないという恐怖からだったのだ。だが、ネバダに「お前は父親似だから発狂しない」といわれると、彼の忠告通りモニカと娘のもとに帰るのだった。
「大いなる野望」の解説
ハロルド・ロビンスの小説をジョン・マクケル・ヘイズが脚色、「嘆きの天使」のエドワード・ドミトリクが監督したハリウッドの内幕もの。撮影はジョー・マクドナルド、音楽はエルマー・バーンスタインが担当した。出演は「ティファニーで朝食を」のジョージ・ペパード、「シャイアン」のキャロル・ベイカー、これが遺作となったアラン・ラッドのほかにボブ・カミングス、マーサ・ハイヤー、エリザベス・アシュレーなど。製作は「軽蔑」のジョセフ・E・レヴィン。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | パラマウント |
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制作国 | アメリカ(1963) |
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