大いなる決闘 作品情報
おおいなるけっとう
1909年。開拓時代のアリゾナ地区。サム(チャールトン・ヘストン)は、鉄の意志と冷徹な頭脳の鬼保安官として鳴らした男であったが、年をとるに従い、暴力の世界がいやになり、遂に引退を決意した。彼は妻と死別し、娘スーザン(バーバラ・ハーシー)と暮している。彼の長い保安官時代に、ナバオ・インディアンと白人のハーフで、列車強盗の常習犯ザック(ジェームズ・コバーン)を逮捕した時、過ってザックの妻を殺したのが、サムのシコリとしていつまでも胸に残っていた。一方、アリゾナ地区刑務所にいるザックは、復讐の鬼となり、脱走の機会を待っていたが、遂にその機会がやって来た。ザックが脱走したのを知ったサムは、自分が保安官をやめようとやめまいと、奸智なザックに狙われるのを知った。だが、ザックも相手が並々ならぬ敵である事は知っている。両者の闘いは、いわば互いに死に賭したチェス・ゲームの対局であった。ザックは、まずサムの一人娘スーザンを誘拐し、サムを誘い出す手をうった。サムの追跡が始まる。スーザンに心を寄せる若者ハル(クリストファー・ミッチャム)と、ノエル保安官(マイケル・パークス)が助っ人に出た。一方、ザックには凶悪犯シーザーという味方がいる。アリゾナ山間地帯を、ザックに捕えられたスーザンの厳しい旅が続いた。サムは一行をやっと捜しだしたが、ザックの復讐は残忍をきわめた。まず、父親であるサムの目前で、スーザンを強姦しようとする。たえるハルだが、サムの銃口は、今にも火を吹かんばかり。彼は枯草に火を放ち、一面を炎の海とし、ザックをいぶり出そうとする。だが逆に、炎に巻かれたサムとハルは、目の前で強姦されるスーザンをどうにもできなかった。やがて、怨念にもえる男と男の宿命の対決は、白熱の銃撃戦の果て、ついにクライマックスの決闘へと迫っていった。(20世紀フォックス配給1時間40分)
「大いなる決闘」の解説
復讐に燃える男と引退保安官との戦いを描いた正統西部劇。製作はラッセル・サッチャーとウォルター・セルツァー、監督は「ビッグケーヒル」のアンドリュー・V・マクラグレン、脚本・原作はブライアン・ガーフィールド、撮影はデューク・キャラハン、音楽はジェリー・ゴールドスミスが各々担当。出演はチャールトン・ヘストン、ジェームズ・コバーン、バーバラ・ハーシー、クリストファー・ミッチャムなど。日本語版監修は岡枝慎二。デラックスカラー、パナビジョン。1976年作品。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1977年2月26日 |
---|---|
配給 | 20世紀フォックス |
制作国 | アメリカ(1976) |
ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。