エデンの東(1955) 感想・レビュー 6件
えでんのひがし
総合評価5点、「エデンの東(1955)」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
P.N.「とりのまこ」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2021-05-13
ジェームスディーンの名前と写真は物心ついた頃より数え切れない程見てきましたが、エデンの東で動いている彼を見ることが出来感動しました。
2021年は生誕90年とのこと、返す返すも惜しい名優を失ったことに今更ながら気が付きました。
エデンの東は父親に愛されず孤独を抱える青年の役でしたが、彼の生い立ちを知れば映画の作り話ではなくまるでドキュメントを見ているような切ない感情が湧いてきました。
憂いのある万人を魅了する彼の表情やしぐさは計り知れない孤独を味わった彼だからこそ自然に出せたのでしょう。
永遠の伝説になったジェームスディーンはこれから先も人々をあの瞳で愛してくれるそう信じています。
生誕100年の年には盛大に愛と感謝を込めてお祝いをしてあげたいものです。
P.N.「イメージは偽りと言う視点。」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2021-02-14
聖書がモチーフであったり、アメリカ社外、リアクションなどで、理解力がかなり試される作品。
それだけ、マリリン・モンローと同じく、ジェームス・ディーンが、いまだに、ハリウッドのアイコンなのは、その存在感。存在する力。
あらゆる個人や企業をイメージは偽りと言う視点で、観察すると本質が見えてくるように。
イメージ先行に走ると必ずや反動が起きます。男女の別れも主に原因はそれ。イメージばかり追う企業は実体は伴わないと言うケースはありがち。
ラストは、ジェームス・ディーンの台詞のトーンが、ガラッと変わります。
誰も、同時に、二つに仕えることはできない。
本心から生きるか、イメージに頼るか?
イメージは、あくまでも、手段であって、目的ではない。
イメージに囚われると今を生きること変化する今を生きれない。
イメージは、生きるのであり、持つものではない。
かなり鑑賞力理解力が試される作品なので、相手の本質を試すのには、さりげなく鑑賞するのも良いかも?
P.N.「グスタフ」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-10-02
三島由紀夫氏の名随筆(夭逝の資格に生きた男)を読んでからは、主演映画3作品のみで不慮の事故で亡くなったジェームズ・ディーンに対して、敢えて憐憫の情は持たないようにしました。短い間でもアメリカ映画を代表する名作ばかりを残したことに、一映画ファンとしては感謝しかありません。この映画で私が最も感動したのは、主人公キャルが父の誕生日プレゼントで渡した現金を拒絶されて泣き崩れる場面です。それまで主演男優が涙を流すことはあっても、みっともないくらいの号泣の演技はなかったのです。男性的なヒーローが多いアメリカ映画で男の涙は表現し難いものと思っていました。しかし、ディーン自身が考案したアドリブ演技と分かって、またカザン監督がそれを採用したことり知って、私の評価は決まりました。唯一のこころのこりは、ハムレットを演ずるディーンが観たかった。
「エデンの東」「理由なき反抗」「ジャイアンツ」で全く違うキャラクターを見事に演じたジェームズ・ディーンは、24歳と約8ヵ月、日数では丁度9000日の生涯でした。彼の俳優人生は宿命的に完結されたものだったのではないかと、、、、思います。