ヴィナスの接吻 作品情報
びなすのせっぷん
エディ・ハッチは百貨店の装飾係で、同じ店の売り子のグロリアと恋仲である。グロリアは1日も早くエディと結婚したいのだが、お互い薄給ではすぐという訳にもゆかない。彼は社長のサヴォリーのお呼びと聞き、さては抜擢昇給の件ならんと、グロリアの相手を親友のジョーに頼んで行ってみると、店が20万ドルという大金を払った自慢のヴィナス像のカーテンの具合がわるいからなおすようにという他愛もない命令だった。くさりながら仕事をはじめたエディが、ヴィナス像のあまりの美しさに軽く口ずけをした。と、何事ぞ、ヴィナスは生を得、エディに話しかけてくるではないか。彼はおどろき有頂天になった。彼はヴィナスをアパートに伴い帰ったが、グロリアには待ちぼうけを喰ったと怒鳴られ、管理人からは女人禁制と叱られ、ヴィナスを伴い公園で楽しい一時を過ごした。彼はヴィナスのためにデパートの模範住宅のベッドに寝かせて帰った。翌朝、ヴィナスを発見した社長はその美しさに夢中となり、デパート中はひっくりかえるような大騒ぎの末、エディは行方不明のヴィナス像の拐帯犯人として捕えられる。しかし、神が与えたヴィナスの生命はたった24時間だった。生きたヴィナスは、再び冷い塑像のヴィナスに帰った。ヴィナスの魔力でグロリアはジョーと結ばれ、サヴォリイは秘書のモリイと結ばれ、そしてエディは、新しく入社した、ヴィナスと瓜二つの女店員とのロマンスが発展しそうである。
「ヴィナスの接吻」の解説
「生きてる死骸」のレスター・コーワンが製作、「失恋4人男」のウィリアム・A・サイターが監督した1948年度作品で、作家のS・J・ペレルマン、詩人のオグデン・ナッシュ、作曲家のクルト・ワイル(「三文オペラ」)という一流人の共作になる同名のミュージカルの映画化で、「ドン・ファンの冒険」のハリー・カーニッツが、フランク・タシュリンと脚色をしている。撮影は「恋人よいま一度」のフランク・プラナー、追加の歌はアン・ロネルの作である。主演は「夢のひととき」のロバート・ウォーカー、深甚で美人の聞え高いエイヴァ・ガードナァ、「ステート・フェア(1945)」のディック・ヘイムス、「夜も昼も」のイヴ・アーデン、「氷上円舞曲」のオルガ・サン・ホワン、トム・コンウェイ、ジェームズ・フレイヴィン、最近物故したサラ・オールグッド等が助演している。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | セントラル |
---|---|
制作国 | アメリカ(1948) |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「ヴィナスの接吻」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。